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油田
「油田〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
油田の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
で「国際資本団体は夢中になって、敵手から一切の競争能力を奪わんと腐心し、鉄鉱又は
油田等を買収せんと努力している。而して、敵手との闘争に於ける一切の偶発事に対して....
「ズラかった信吉」より 著者:宮本百合子
ういでたちで汽車につまれて出て行った。ソヴェト同盟の社会主義建設の中、バクーの大
油田へ! ウラルの新鉱区へ! スターリングラードのトラクター工場へと。 地方か....
「南路」より 著者:宮本百合子
、善かれ悪かれ、独特な雰囲気を作っている。 自分の手で百姓をしていないものは、
油田や鉱山やその他、種々の土地所有権によって生活している。山と海とにほどよく挾み....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
島」の日本が、最近の対外政策に関して、どれだけの苦悶を続けて来ました事か。越後の
油田は涸渇に瀕し、数百万の生霊の代償として露西亜から貰った樺太の
油田が思わしから....
「なぜソヴェト同盟に失業がないか?」より 著者:宮本百合子
。 発電所の新設工場は、ドネープル河をはじめ所々方々で行われている。 鉱山、
油田に於ける労働から、犬をつれて羊を追っている牧童の仕事に至るまで、この二年間に....
「ソヴェト文壇の現状」より 著者:宮本百合子
をもって、「トルクシブ鉄道」布設工事の現場へ、ヴォルガ地方の集団農場へ、バクーの
油田へ、出かけて行く。文学ウダールニクの道具は鉛筆とノートだ。彼等は新たに建てら....
「石油の都バクーへ」より 著者:宮本百合子
思った。普通の暦でその日は金曜日に当ったからすぐ「アズ石油《ニェフチ》」へ行って
油田を見せて貰えるつもりでいたところが、生憎その日はペルシアの日曜日――何かの宗....
「科学の常識のため」より 著者:宮本百合子
の婦人作家アリス・ホバードに「支那ランプの石油」があるのも興味がある。アメリカの
油田が近代世界経済の鍵である事実をも考えさせると思う。 蝶、蜂、蟻などの物語は....
「年譜」より 著者:宮本百合子
心をすてない――と。 この秋、洋々たるヴォルガ河を下り、湯浅とコーカサス、バクー
油田、ドン・バス炭坑見学をした。 一九二九年(昭和四年) 正月から四月いっぱ....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
たような顔。 「なるほど、その想像洞のうえは、大沙漠帯ですね。それに、所々方々に
油田が散らばっている」 「そうですよ。全部油脈は岩塩
油田であるか、それでなければ....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
どというものは、どこの都会にも見当らないし、石灰はすべて採り尽して無いし、石油の
油田も採り尽してしまって、動力という動力は、すべてアルコールと電力に変わっている....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
望んだために起こったいざこざは昔から多いものだ。日本軍がマレーのゴム、スマトラの
油田、山西の石炭、インドの綿などをみだりに望んだその結果が今日のこの悲惨である。....