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治する
「治する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
治するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
私で、そこにおります御侍たちは、食蜃人《しょくしんじん》や土蜘蛛《つちぐも》を退
治するのに、指一本でも御動かしになりは致しません。」と申し上げました。
これを....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
はきっぱりこう答えると、両腕を胸に組んだまま、静に一枚岩の上を歩き出した。
「退
治すると仰有《おっしゃ》っても、大蛇は只今申し上げた通り、一方《ひとかた》ならな....
「征服の事実」より 著者:大杉栄
かえって優れていたかも知れぬ。そこで征服者は、利害のまったく異なった被征服者を統
治する困難から遁れるために、被征服者の中のあるものの助けを乞わねばならなくなる。....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
段と声をはげまして、 「では、こっちから申上げましょう。アカグマ国は、イネ州を統
治すること三十年、千二百キロの暖かい海岸線を得、そしてそれにつづく数百万平方キロ....
「怪塔王」より 著者:海野十三
よ。怪塔王をやっつけるためには、もっとりっぱな武器を用意してこなければ、とても退
治することはできないよ。戦艦淡路があんなにやっつけられたことを考えても、それがよ....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
自信を喪失して次第に消散するであろう。すなわち、現在のごとき粗悪な候補者どもを退
治する唯一の道は、国民一般の政治教養を高め、もつて彼らの足場を取りはらつてしまう....
「麻畑の一夜」より 著者:岡本綺堂
しい目に逢ったということを話せばいいのだ。ドイルの小説の猩々ならば、またそれを退
治する工夫もあるだろうが、眼にみえないものではどうにも仕方がない。果たしてそれが....
「人狼」より 著者:岡本綺堂
ます。 弥三郎 ところで、ここに又ひとつの評議がある。出没自在の狼を人間の力で退
治することは覚束ない。いっそ神の力を借りようというのだ。 おいよ 神の力を借りる....
「小坂部伝説」より 著者:岡本綺堂
が妖狐で、十二ひとえを着て姫路の古城の天主閣に棲んでいて、それを宮本|無三四が退
治するというのが、最も世間に知られている伝説らしく、わたしは子供のときに寄席の写....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
。一念開悟、生命の活法を獲受して、以来、その法をもって、遍く諸人に施して、万病を
治するに一点の過誤がない。世には、諸仏、開祖の夢想の灸と称うる療術の輩は多いけれ....
「妖怪学」より 著者:井上円了
にあり。しかるに、毛虫を抜きて病気を療する法は、ひとり小児の疳病に限らず、虫歯を
治するにこの法を用うるものあり、また、諸病を医するに、この法を唱うるものあり。し....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
南」という字を書くがごとき、その他「おこり」といって、すなわち瘧ととなえる病を療
治する方法のごときも、いろいろありますが、従来日本の慣習として、これを医師の手に....
「迷信解」より 著者:井上円了
のことを告げ、人をしてますます不思議に思わしむるものである。従来、民間にてこれを
治する法は、修験者のごときものを雇い、祈祷を行い、本人を責めて、「汝、なんのため....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
医王なり、病に応じて薬を与う」といえり。すなわち、人の病症一つならざれば、これを
治する薬また一つならず、一方をもって万病を
治することあたわず。今、我人の性質、生....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
遠まわしの薬(例えば心臓の薬とか胃腸の薬など)が主なもので、特に風邪そのものを退
治する薬ではないということです。そうやって患者の身体に助太刀しているうち患者の身....