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治安
「治安〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
治安の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「第五氷河期」より 著者:海野十三
へんな被害が生じていることであろう。 火災、海嘯《つなみ》、山崩れ、食糧問題、
治安問題などが、いたるところに起っているのであろう。日本全国が、今や恐るべき天災....
「放送された遺言」より 著者:海野十三
かには「即刻、彼を絞首台に送れ!」という初号活字の号外さえ発行したところもある。
治安警察は私に精神病病院の収容自動車を送り、私刑を行なわんとてひしめく群衆を制す....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
件なんて、いままでビクビクしていたが、あれだって考えて見れば実に変な存在だ。帝都
治安上許しておけない存在だ。よし! 積極的に調べてやろう。 そのとき僕は、さっ....
「獄中記」より 著者:大杉栄
紙条令違犯(秩序紊乱) 三カ月 二、新聞紙条令違犯(朝憲紊乱) 五カ月 三、
治安警察法違犯(屋上演説事件)一月半 四、兇徒聚集罪 (電車事件) 二カ年 ....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
はぼんやりとそれを見ていて、よく看守に怒鳴りつけられた。 たしか屋上演説事件の
治安警察法違反の時と思う。例の通り警察から警視庁、警視庁から東京監獄へとつれて行....
「鬼仏洞事件」より 著者:海野十三
、新政府は、○○権益財団に向けて、厳重なる抗議文を発した。 “わが政府は、○○の
治安を確立するため、同地に、警察力を常置せんとするものである。之につき、わが警察....
「火星兵団」より 著者:海野十三
…」
「何しろあのとおり、火星兵団さわぎをまきおこした本人のことですから、帝都の
治安取締上、そういう非常手段をとらないわけに、いかなかったのです」
「ああ、僕は....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
のだ。僕から云うのも変だが、僕の努力で、流石の先生たち、手も足も出なかったのだ。
治安のため、そしてまたスパイの情報を得るため、僕は奮闘したのだ。帝都の混乱、帝都....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
政策には廃棄を要するものと、補修を要するものとがなかなかに多い。 例えば社会の
治安を目的とする法律にしても、そはあまりに、違反者の制裁にのみ偏する傾向があると....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
、なるほどと思われるような出来事が伴っている。この物語はケント州のメイドストーン
治安判事を勤めている非常に聡明な一紳士から、ここに書かれてある通りに、ロンドンに....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
じたりというも、人民これによりて幸福を得しもの幾人あるを知らず、政治これによりて
治安を保つことを得たるやまた疑いをいれず。今や政府新たに憲法を設け、人民はじめて....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
。 しかるに、吉田内閣は、警察法の改正により戦前の警察国家の再現を夢み、全国民
治安維持のための警察をして一政党の権力維持のための道具たらしめんとしております。....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
、警視庁から新幹部へ呼出しがかかった。『なんだろう』と私たちが警視庁に出向くと、
治安警察法により結社禁止、解散が言渡されたのである。これがなんと結党して三時間後....
「放免考」より 著者:喜田貞吉
であったかは明らかでない。そしてこの事はその後にも止まなかったものと見えて、同書
治安三年五月十三日条にも、 奇乎。 とも見えている。また「長秋記」大治四年十一月....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
なり、統制経済による不安と相俟って民心が逐次不安となって来た。この影響はただちに
治安の上に現われ、満州軍の心理をも左右するのである。満州軍は要は満州国の鏡とも見....