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「治水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

治水の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
生きていられないというのである。レオナルドは非常に優れたエンジニアであって、特に治水工事に長じていた。彼の手になった運河工事は今でもなお存して驚嘆の的となってい....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
精神から出たことは明らかであるが、一つには木曾川下流の氾濫に備えるためで、同藩が治水事業に苦しんで来た長い歴史は何よりもその辺の消息を語っているとも言わるる。も....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
累代御代官を勤め、その人となり敦厚《とんこう》にして、忠孝を勧め、勤倹を励まし、治水に功績あるなど、当時頗る令名のあった人である。我輩の蔵する山本大膳五人組帳は....
播州平野」より 著者:宮本百合子
上げ、砂利をぶちまいた。無計画な伐採、根っこほり、もう何年もなげやりのままの地方治水工事は、僅か数日の豪雨が山から水を押し出すのだが、高い丈夫な軍用新道が出来た....
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
ができるのである。 青年の労働国家奉仕も、この方法でできる。現在の農家ではできぬ治水、開墾などもできる。 日本中の田畑を耕やすのに、何人入用かは計算できる。その....
『尚書』の高等批評」より 著者:白鳥庫吉
等の不仁をならべて對照せしめしが如きは、之をしも史實として採用し得べきや。又禹の治水にしても、洪水は黄土の沈澱によりて起る黄河の特性にして、河畔住民の禍福に關す....
再び科学的精神について」より 著者:戸坂潤
、歩むも躓くも真理ならぬはない。教は即ち人生の建築であり、人生の耕作であり人生の治水である。その建築・耕作・治水の形相如何によって、かくするが正しくかくするが正....
砂漠の情熱」より 著者:豊島与志雄
る洪水の折のことを想像すれば、思わず慄然とする。 日本の河川でさえそうである。治水を以て治国の要諦とされた支那の大洪水のことは、余りに有名であるが、また実に想....
擬体」より 著者:豊島与志雄
なかったからね。」 「へえー、どんな態度ですか。」 「中国で目下進捗してる淮河の治水工事などを持出して、さんざん今西の機嫌を取ったじゃないか。」 「淮河の治水工....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
げた、このために黄河の河口が数百里移動して揚子江にそそぐに至ったが、この日本軍の治水事業を宣伝映画にしようというわけだ。 前篇、後篇に分れていて、後篇がこの宣....
南国太平記」より 著者:直木三十五
の人々も、斉彬が当主になっては、また、重豪の轍を踏むであろうと、憂慮した。木曾川治水の怨みを幕府へもっている人々は、幕府が、斉彬を利用して、折角の金をまた使わせ....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
つつある中国人民の姿をみまして本当に敬服しているしだいであります。(拍手)植林に治水に農業に工業に中国人民の自然とのたたかいの勝利の姿をみるのであります。揚子江....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
まま雑木雑草に委されているか) を考査してみた。 (水だ) と、まず第一に、治水の必要が考えられた。 小高い所に立ってみると、ここの荒野は、ちょうど応仁以....
私本太平記」より 著者:吉川英治
けて「よい国主」と親しまれているふうだ。ほかの守護のような苛税を徴する風もなく、治水がすすんでいるせいか、湖畔の青田は見わたすかぎり生き生きとよく肥えている。 ....
」より 著者:吉川英治
出来ていた。それも書類も、すべてこの中津軽と南津軽との間を横断している五所川原の治水工事に関するものばかりだった。 棟方与右衛門は、それへ見入りながら、頬杖を....