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治績
「治績〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
治績の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
い程の中庸を得たどっちつかずの思慮深い男であったところから、公事訴訟一つも起らず
治績また頗る挙ったために、領民共その徳風に靡いて、いつのまにか前記のごとく、御領....
「弟子」より 著者:中島敦
こととて、孔子の公正な方針と周到な計画とはごく短い期間に驚異的《きょういてき》な
治績を挙げた。すっかり驚嘆《きょうたん》した主君の定公が問うた。汝の中都を治めし....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
であって、立言の儒者ではなかった。したがってその著作は多く伝わっていないが、その
治績の後世に遺《のこ》ったものは少なくない。即ち仏堂を毀《こぼ》ち、学校を興《お....
「小翠」より 著者:田中貢太郎
っていたが、はじめから仲がわるかった。その時は三年毎に行うことになっている官吏の
治績を計って、功のある者は賞し、過のある者は罰する大計の歳に当っていたが、王給諌....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
の間にも当たる言である。 輿論《よろん》を標準として成敗は測られぬ リー将軍の
治績《ちせき》を顧みても、これに変わったことはない。彼に私淑《ししゅく》する者は....
「美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
はいない』 と、苦しげに顔を和げるような例も一再でなかったそうだ。 黒田家の
治績と藩風が大いに挙がったのは、この異見会の功が大きかったといわれている。長政も....