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「沼池〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

沼池の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恩を返す話」より 著者:菊池寛
の陣中へも、総攻めの布告が来た。しかし翌二十九日は、冬には希な大雨が降り続いて、沼池《しょうち》の水が溢れた。三十日は、昨日の大雨の名残りで、軍勢の足場を得かね....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
曩には専ら田園の趣味を伝えしもの、這度は山野に則り、忽ちにして森林、忽ちにして沼池、一径尽くるところ橋ありて通じ、湖海ひろがるところ丘陵峙つの概、かれらの理想....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
於ては向う岸の渡頭から南へ一里余を隔てた、追波川《おっぱがわ》が湾入して、大きな沼池をなしているところの荒れ果てた石小屋の中の、一方へ空俵を重ねて、その上へ毛布....
西航日録」より 著者:井上円了
行するがごとし。オランダは全国に山岳はもちろん、丘陵だも見ることを得ず。ただ江湖沼池のいたるところに存し、麦田の間に雨水の滞留するを見る。これ、世界中第一の低地....