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沼田
「沼田〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
沼田の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真田幸村」より 著者:菊池寛
うのに、恐らく父の昌幸以来、徳川家といろいろ意地が重っているのである。 上州の
沼田は、利根川の上流が、片品川と相会する所にあり、右に利根川左に片品川を控えた要....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
家康に調停を乞い、一族の北条氏則を上洛させて弁解に努めたけれど、時機は既に遅い。
沼田事件に於ける北条氏の不信を鳴らして、天正十七年十一月二十四日には痛烈な手切文....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
するな。身共はな――」 「なにッ、耳が遠いとは何を言うかい。当豊明権現を預る神主
沼田正守と申さば、少しはこのあたりにも知られたわしじゃ。事ここに至っては命にかけ....
「空襲警報」より 著者:海野十三
んできた。 「……川村中尉どの、お迎えにまいりました」 非常呼集 「おお、
沼田の声だ」 国彦中尉は、従卒の声を玄関に聞いて、座からとびあがった。 「中尉....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
ことが窺い知られる。円朝は塩原多助を作るときにも、その事蹟を調査するために、上州
沼田その他に旅行して、「上野下野道の記」と題する紀行文を書いているが、それには狂....
「花咲ける石」より 著者:坂口安吾
などという部落は特に剣のさかんだったところだが、言葉なぞも一風変っているそうだ。
沼田から尾瀬沼の方へ行く途中に追貝(オッカイ)という里がある。赤城山と武尊山には....
「猿ヶ京片耳伝説」より 著者:国枝史郎
しては仇めきすぎて見える、細眉の、くくり頤の顔をしかめ、身悶えした。 「このまま
沼田まで駕籠で揺られて参りましては、死にまする、死んでしまうでございましょう」 ....
「この握りめし」より 著者:岸田国士
らなんとなく上州という土地が好きであつた。国定忠次も嫌いではないが、それよりも、
沼田という町のあるところ、その
沼田という町は、明治の初年に面白い青年の一群を生ん....
「秋の筑波山」より 著者:大町桂月
は下妻さして行くこと二里、梶内より右折して関城の趾を探り、若柳、中上野、東石田、
沼田を経て、一時間ばかりは闇中を歩きて、筑波町に宿りぬ。全二日の行程なれば、筑波....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
ありうるかどうか。そういう予言は全然できません。 桜木町生残り婦人の話
沼田咲子(廿九歳) わたくしと良人と恵里ちゃん(当歳の赤ちゃん)とは、京橋のわ....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
ようです。 あとから真犯人が現れた話 さる五月十二日、東京丸の内署に
沼田という一人の少年(一八)が「茨城県の堂守殺しの犯人は私です」と自首して出た。....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
って良く生き良く努めている涙ぐましいような出来事が目にふれるものである。 上州
沼田というところは、講談本では真田氏の城下として名高い。真田昌幸に二子があり、弟....
「一寸怪」より 著者:泉鏡花
、魔の居るのを実験する、方法があると云ったようなことを過般仲の町で怪談会の夜中に
沼田さんが話をされたのを、例の「膝摩り」とか「本叩き」といったもので。 「膝摩り....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
応元年五月、正六位上佐伯部三国に外従五位下を授け、さらに延暦二年六月に、姓佐伯|
沼田連を賜わりしことあり。彼は当時右京に貫せしも、
沼田連の姓を賜わりしことにより....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
足田家へ与えた文書には、算所足田主馬太夫と宛名してあるという(「山荘太夫考」)。
沼田頼輔君から教えられた見聞録所収。須富田村足田七五三太夫所蔵文書には、「山崎の....