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「泉岳寺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

泉岳寺の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
にあふれて来た。丁度、去年の極月《ごくげつ》十五日に、亡君の讐《あだ》を復して、泉岳寺《せんがくじ》へ引上げた時、彼|自《みずか》ら「あらたのし思いははるる身は....
人間失格」より 著者:太宰治
する気も起らず(自分はとうとう、明治神宮も、楠正成《くすのきまさしげ》の銅像も、泉岳寺の四十七士の墓も見ずに終りそうです)家で一日中、本を読んだり、絵をかいたり....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
》いている。純然たる天然居士の再来だ。「この前の日曜に東風子《とうふうし》が高輪泉岳寺《たかなわせんがくじ》に行ったんだそうだ。この寒いのによせばいいのに――第....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、きょうの話はすこし案外の方角へそれた。 「どなたも御承知の通り、義士の持ち物は泉岳寺の宝物になって残っています。そのほかにも大石をはじめ、他の人々の手紙や短冊....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
知しました」 ここで徳次に別れて、半七ひとりは芝の方角へ足を向けた。高輪北町は泉岳寺の近所である。そこへ行き着いたのは八ツ(午後二時)に近い頃で、日盛りはまだ....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
谷→金杉橋 △渋谷→青山一丁目 △渋谷→六本木 △中目黒→金杉橋 △四谷三丁目→泉岳寺 △四谷三丁目→浜松町 △新宿→荻窪 ◯列車乗車制限(軍公務、緊急要務者以....
寺坂吉右衛門の逃亡」より 著者:直木三十五
入と聞いたら、腰の抜ける方だろう」 「何うだ」 「ちげえねえ。所で、その寺坂め、泉岳寺の人数の中にゃ、いないんだってのう」 「そこが、遠慮――何んとかってんだ。....
口笛を吹く武士」より 著者:林不忘
良の首を槍の柄に結んで、回向院《えこういん》無縁寺の門前に勢揃いした一党が、高輪泉岳寺への途中、廻りみちをして永代橋を渡っているとき、行列のなかの武林唯七が、 ....
マダム貞奴」より 著者:長谷川時雨
けあわない事があって出演しなかったが(彼らは川上の望んでいた芝|高輪《たかなわ》泉岳寺の四十七士の墓所の下へ別に師の墓を建て、東京における新派劇団からの葬式を営....
丹下左膳」より 著者:林不忘
した。ドッ! と湧くわらい。これだけのユーモアでも、元禄の赤穂の殿様にあったら、泉岳寺《せんがくじ》は名所ならず、浪花節は種に困ったろう。 お廊下に当たって、....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
論にやすい。場所によっては無銭同様のところもある。わたしの父も殆んど無銭同様で、泉岳寺に近い古屋敷を買い取った。 その屋敷は旧幕臣の与力が住んでいたもので、建....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
、お通夜の枕元で酔っぱらってハップンする旦那方も――しかし、無邪気で、勇しいな。泉岳寺の四十七士などでも、根はそんな風にしてハップンしたもののようだ。鎌倉に四十....
」より 著者:岡本綺堂
にやすい。場所によっては無銭同様のところもある。わたしの父もほとんど無銭同様で、泉岳寺に近い古屋敷を買い取った。 その屋敷は旧幕臣の与力が住んでいたもので、建....
日記」より 著者:宮本百合子
かえして貰い背景を描くと云う男女蔵達の新舞踊を話す。 四月五日(水曜)晴 朝、泉岳寺へ行こうと云う。さほど興味もないが行こうと云うのでついて出かける。丁度一ヵ....
随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
できたようなへんな奴だったのだと思います、佐平次って奴は。お客をとりまくくだりの泉岳寺の土産の猪口のくすぐりよく、若い衆がいつも言いかぶされてしまうあたりまたじ....