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泉殿
「泉殿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
泉殿の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
たる。その青年時代には尾張熱田の社司|粟田知周について歌道を修め、京都に上って冷
泉殿の歌会に列したこともあり、その後しばらく伴蒿蹊に師事したこともあるという閲歴....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
違ない。で、後へ続くには堪えられぬ。 そこで滝の道を訊いて――ここへ来た。――
泉殿に擬えた、飛々の亭のいずれかに、邯鄲の石の手水鉢、名品、と教えられたが、水の....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
に神さび、一つの峰いただきに位置して、附近の山里の屋根を下にしている。 「お。龍
泉殿がおいでた」 あすからの準備に、大童で働いていた工匠だの、神官や村人までが....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ように黙りあった。 そして、こんどはずばと言った。 「河内殿(楠木)の内に、龍
泉殿とか呼ばれているご舎弟があったな。そうだたしか正季殿という。――そちはその正....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
見堂まで送らせい。そして、よういたわり取らせたうえ、さらに二人のたずねる明石の冷
泉殿の家まで兵を添えてとどけてやれ。心ききたる兵数名をつけて、過ちのないようにな....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
とくい先。いつでもお供はいたしますが」 「とうに先では忘れていようが、六年前、龍
泉殿(正季の屋敷)の武器庫の土用干しに、ひと夏、雇われていったことがある。――正....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
馬は依然、南へ潜行をつづけていた。すると彼方から炎天下を、 「御舎弟さま」 「龍
泉殿」 と、手を振ッて来る四、五騎があった。 隅屋新左、恵美正遠、河原九郎正....