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法事
「法事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
法事の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「捨児」より 著者:芥川竜之介
、風か何か引いていた時、折悪く河岸の西辰《にしたつ》と云う大檀家《おおだんか》の
法事があったそうですが、日錚和尚は法衣《ころも》の胸に、熱の高い子供を抱《だ》い....
「籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
きざし》の柄《つか》をそらして、方々の賭場へ大手を振って入り込んだ。父が三回忌の
法事を檀那寺で立派に営んだ時には、子分らしい者が大勢《おおぜい》手伝いに来ていて....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
た。 四 紋作の初七日の逮夜が来た。今夜は小間物屋の二階で型ばかりの
法事を営むことになって、兄弟子の紋七は昼間からその世話焼きに来ていた。涙のまだ乾....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ろう。うまくその幽霊の正体を突き止める工夫はあるまいか。幽霊の身許が判って、その
法事供養でもしてやれば、それでよかろうと思うんだが……」 「まあ、そうですねえ」....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
おくれていましたが、忘れもしない嘉永二年、浅草の源空寺で幡随院長兵衛の三百回忌の
法事があった年でした。長兵衛の
法事は四月の十三日でしたが、この三月の十九日に子分....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
奏上した。 ※県の食店へ二人の僧が来て、一昼夜万銭で部屋を借り切りにした。何か
法事をおこなうのだといっていたが、ただ一つの櫃を舁き込んだだけであった。その夜ふ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
たものは重い病気にかかって、悪寒がする、熱が出るという始末。かれらの墓にむかって
法事を営み、肉と酒とを供えて祭ればよし、さもなければ命を亡うことにもなるので、土....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
たものは重い病気にかかって、悪寒がする、熱が出るという始末。かれらの墓にむかって
法事を営み、肉と酒とを供えて祭ればよし、さもなければ命を亡うことにもなるので、土....
「こま犬」より 著者:岡本綺堂
である。 「そんなわけで別に面白いことも何にもなかった。勿論、おやじの十七回忌の
法事に参列するために帰ったので、初めから面白ずくの旅行ではなかったのだが、それに....
「夢のお七」より 著者:岡本綺堂
の墓であるから修繕する者もないという。そこで、足軽は新しい碑を建立し、なにがしの
法事料を寺に納めて無縁のお七の菩提を弔うことにしたのである。いかなる因縁で、お七....
「迷信解」より 著者:井上円了
ば、いよいよ変死を遂げたるものとし、寺僧を聘して引導を頼み、戒名をもらい、追善の
法事までも営み、かれこれするうちに百カ日になりたれば、さらに追善供養を行いつつあ....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
であるところからしばらくそれを便って落着いたわけである。 ある日、慧鶴は在家の
法事によばれて行き、役目をしまったあと、その家の珍蔵の大愚和尚の書軸を見せられた....
「牛女」より 著者:小川未明
いました。また、故郷へ帰ってきてからも、母親のお墓におまいりをしたばかりで、まだ
法事も営まなかったことを思い出しました。 あれほど、母親は、自分をかわいがって....
「犬と人と花」より 著者:小川未明
さんをなくして、村人は悲しみました。そうして、懇ろにおじいさんを葬って、みんなで
法事を営みました。 「ほんとうに、だれからでも慕われた、徳のあるおじいさんだった....
「魂の喘ぎ」より 著者:大倉燁子
の死について申上げたい。夫人は心臓麻痺で亡くなったのではなく、実は公高の三回忌の
法事を行って後、自殺されたのです」 低い溜息が、あちこちに聞えた。 「私はどう....