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「法城〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

法城の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十円札」より 著者:芥川竜之介
友雄吉《おおともゆうきち》も妻子《さいし》と一しょに三畳の二階を借りている。松本法城《まつもとほうじょう》も――松本法城は結婚以来少し楽《らく》に暮らしているか....
日記」より 著者:宮本百合子
集ったもの四五人、中に伊藤朝子と云う人(愛聖と云う雑誌をして居る。)が居る。あの法城を護る人々の中にある女らしい。その人は愛の聖きことを高唱して居るのだろうが、....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
じゃげな」 と、教えてくれた。 どこの寺でも、「葷酒山門ニ入ルヲ許サズ」は、法城の掟みたいになっているが、この天野山金剛寺では、坊舎で酒を醸酒っている。 ....
三国志」より 著者:吉川英治
もういちど、張魯将軍の御前で評議してみましょう」 楊松は、尽力を約して、張魯の法城へのぼった。そしてこの懸案を再度議していると、折から見えた馬超が、 「それが....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、土地の斬り取り強盗もできないところから、自然、世路に充満していて、叡山みたいな法城にすら、ずいぶんその堂衆中には、この類の浪人が化けこんでいるという。 とに....
私本太平記」より 著者:吉川英治
。そこへ、尊氏の麾下、細川|定禅の軍が、瀬田の直義に代って、今朝から入った。――法城を軍城として、坂本へ襲せる気勢をみせているという。叡山もまた、当然に、城塞化....