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「法堂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

法堂の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鯉魚」より 著者:岡本かの子
の上で裁くことにしよう。早速《さっそく》、鐘を打つがよろしい。双方《そうほう》、法堂へ行って支度をしなさい」 三要はこう言ってじろりと昭青年を見ました。もはや....
長崎の印象」より 著者:宮本百合子
があり、鍵の手に大雄宝殿――本堂となっている。古色を帯びた甃の上の柱廊を以て、護法堂その他の建物が連絡されている。総て朱塗だ、新に余り品質のよくない塗料で修繕し....
長崎の一瞥」より 著者:宮本百合子
檗宗に属す。この寺は、建物も大観門から青蓮堂――観音廟を見たところ、同じ辺から護法堂へ行く窟門の眺めなど、趣き深い。永山氏の紹介で、現住三浦氏が各建物を案内し大....
大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
りを落ちついた気もちになって立ちもとおったことがない。 いまだにそのまわりの伝法堂などは板がこいがされているが、このまえ来たとき無慙《むざん》にも解体されてい....
憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
まち清泉湧き出でた。これ今の閼迦井である。すなわちその大蛇を祭って、今も閼迦井護法堂とて小さい堂があるのだというのである。(俗説には峰延上人を鑑真だと云っている....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
の宝物殿に秩序立って陳列されている。 夢殿――夢殿秘仏――フェノロサの見方――伝法堂――中宮寺――中宮寺観音――日本的特質――中宮寺以後 ひるから夢殿に行った....
私本太平記」より 著者:吉川英治
内野の雪ノ巻に、 そのかみ 太政大臣|公経のきみ 夢み給へることありて ゆゆしき法堂を建て 名をば 西園寺となむ申しおかる とある、その宏大壮麗な一地域であっ....