法学[語句情報] »
法学
「法学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
法学の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
い声を出した。田代君は私より一二年|前《ぜん》に大学を卒業した、秀才の聞えの高い
法学士である。且《かつ》また私の知っている限り、所謂《いわゆる》超自然的現象には....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
れば栗島澄子《くりしますみこ》の役所《やくどころ》なのです。夫の外交官も新時代の
法学士ですから、新派悲劇じみたわからずやじゃありません。学生時代にはベエスボール....
「或る女」より 著者:有島武郎
うど自分の目の前に、たくさんの見送り人に囲まれて、応接に暇《いとま》もなげな田川
法学|博士《はかせ》の目じりの下がった顔と、その夫人のやせぎすな肩との描く微細な....
「或る女」より 著者:有島武郎
》えつけても抑えつけてもぶるぶると震え出した。「報正新報」といえば田川《たがわ》
法学博士の機関新聞だ。その新聞にこんな記事が現われるのは意外でもあり当然でもあっ....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
を見たって知れる――その頃は台湾の属官だったが、今じゃ同一所の税関長、稲坂と云う
法学士で、大鵬のような人物、ついて居た三人は下役だね。 後で聞きゃ、ある時も、....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
調査隊長を室戸博士といい、残りの六人も全部博士であった。殊に甲斐博士という人は、
法学博士と医学博士との、二つの肩書を持っている人で、法医学には特にくわしい知識を....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
木辺で、お父さんは陸軍の大佐だか少将だか、それで非職てるの。その息子さんが新しい
法学士なんですって……そこからね、是非、お嫁さんに欲いって言ったんですとさ。 ....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
が、四十物町の邸の門で、活溌に若い声で呼んだ。 呼ばれたのは、知事の君が遠縁の
法学生、この邸に奇寓する食客であるが、立寄れば大樹の蔭で、涼しい服装、身軽な夏服....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
うまい発明だわいと、ついわらいださずには、いられませんでした。 この悪魔は、魔
法学校をひらいていましたが、そこにかよっている魔生徒どもは、こんどふしぎなものが....
「アド・バルーン」より 著者:織田作之助
を漁りました。ちょうど満洲事変が起った年で、世の中の不景気は底をついて、東京では
法学士がバタ屋になったと新聞に出るという時代だったから、拾い屋といってもべつに恥....
「深見夫人の死」より 著者:岡本綺堂
ることも怠らなかった。そのあいだに、わたしは江波先生をしばしば訪ねた。 先生は
法学博士で、わたしが大学に在学中はいろいろのお世話になったことがある。その住宅は....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
、しかも一銭一厘の細かい計算の下に、一々しかつめらしい『××法律事務所、弁護士、
法学博士、元東京地方裁判所判事、代理人、何某』と印刷された文書に、大きな、眼玉の....
「不吉の音と学士会院の鐘」より 著者:岩村透
あるが、つまり思出の一つであるのだが、その下宿に宿を取っていた或る学生、慥か或る
法学生があって、この
法学生の目に見えた妄念の影があるのだ。真夜だという。一体あち....
「鷺娘」より 著者:大倉燁子
ざと親類書を声高かに読み上げた。 「大審院判事の子息で弁護士か、姉さんが大学教授
法学博士に嫁すとあるから家には小姑はなしか、両親はいないし気楽だなあ、その上に財....
「芝、麻布」より 著者:小山内薫
た。 「どうも、この小説は少し色っぽいですなあ。」 なんでも、そんなことを若い
法学士の署長さんがいった。そして、始末書を書かされた。それで済んだのかと思ってい....