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法式
「法式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
法式の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
(以下十余行内務省の注意により抹殺) 私はこの本質から出発した社会生活改造の
法式を説くことはしまいと思う。それはおのずからその人がある。私は単にここに一個の....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
す。つまりそれが、ルーアン本寺の門を描いたモネエの手法なのですが、それをいっそう
法式化したばかりでなく、さらに理論的に一段階進めたものと云うのが、あの画中に隠さ....
「阿宝」より 著者:田中貢太郎
醒めなかった。家の者は魂を失ったのではあるまいかと思って、野原へ往って、魂を招く
法式を行ったが効がなかった。強いて体を叩いて、 「おい、しっかりしろ、どうしたの....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
の名を記したもので、寸法こそ必ずしも、天狗孔平以来、江戸末期に行われた何丁がけの
法式に則らずとも、また平俗であっても、相応の意匠を凝らして作成したもので、アメリ....
「連環記」より 著者:幸田露伴
き十二の行をいうので、何も乞食をするのみが唯一の事ではないが、衣二、食四、住六の
法式の中の、第三、常乞食の法が自然に十二行の中枢たるの観を為すに至っているので、....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
まだわれ等の仕事とは没交渉である。 更にわれ等が持て剰すのは、徒らに伝統の儀礼
法式に拘泥し、固陋尊大、何等精神的の新事実に興味を感ずることを知らざる人達である....
「敬語論」より 著者:坂口安吾
語など突ッつき、言葉の合理性などということを言いだすと、言葉全体を新たにメートル
法式につくりあげない限り、合理化の極まる果はないのである。 敬語にあらわされる....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
の中に、ムーンの訓盲字という言葉があったっけね。その、ムーンの文字なんだよ。あの
法式の欠点というのは、左から辿っていって次の行になると、今度は逆に、その下の右端....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
の型であろう。そして考え方では、これは単純な、一癖も二た癖もない、含蓄のない生活
法式であるでもあろう。しかしこれが私の本質である。うわべはともかくも、どんな権謀....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
の筆法に徴して想像するに足るべし。 されば各国公使等の挙動を窺えば、国際の礼儀
法式のごとき固より眼中に置かず、動もすれば脅嚇手段を用い些細のことにも声を大にし....
「妖怪学」より 著者:井上円了
せしも、みな多少その効験あるを見たり。これによりてこれをみるに、その装置に一定の
法式を要せざること明らかなり。しかして、世間に一定の
法式を用い、婦人をその中に加....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
則なきは明らかなり。竹の寸法、縄の巻き方、飯蓋、風呂敷の装置等は、必ずしも前述の
法式によらざるも、適宜に執り行ってしかるべし。また、これを試むるに当たりて、ある....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
彼の僧を一時祈り殺す。こゝに至つて護法神は人味を受納せられたといふので、これで、
法式が終る。その死んで居る僧を板に載せて、堂の後に舁いで行つて、大桶七つ半の水を....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
お経を読み供養をして今日お暇を貰うところの慰みを申しあげます」という次第で、この
法式は大抵その僧侶の住する寺で行いますので、これと同時にチベット古代宗教のいわゆ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
た。大学は官吏養成のために漢文と儒学とを教授したのである。随って宮中の雅宴に唐の
法式が影響して、漢詩の制作がはじまったとしても、まことに自然のことだったのである....