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「法弟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

法弟の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
村の怪談」より 著者:田中貢太郎
かわす」 「そはありがたきしあわせにぞんじます、然らば、この者は今日より、愚僧の法弟といたして、姫の後世を弔わせます」 僧は若侍の傍へ寄って来た。 「我が君の....
九条武子」より 著者:長谷川時雨
》と宗祖の結婚がはじまりで、しかも宗祖は関白の弟、天台座主《てんだいざす》慈円の法弟であったのだから関係は古い。ごく近くでは、光瑞氏夫人が九条家から十一歳の時に....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ぬが、胤舜が参ったこと、お伝えくだされたかの」 今日しも、書院の客座に、二人の法弟を従えて、先刻から話している者が――その宝蔵院の二世|権律師胤舜で、その応接....
私本太平記」より 著者:吉川英治
わらにいる殿ノ法院良忠をみて、ニコとされた。 この良忠は、越後に流された忠円の法弟なのだ。また無二の宮の腹心でもあった。 そのうちに、麓の方から、わあっとい....
私本太平記」より 著者:吉川英治
で、女性ながら五山の叢林でもおもきをなしている尼だった。 春渓尼は、そのひとの法弟でもあり、いわばまた侍女でもある。尼公の胸はたれよりもよく察している。 尼....
私本太平記」より 著者:吉川英治
でなかった。――征夷大将軍大納言尊氏――というゆゆしい客も、この室では、ただの一法弟にすぎなかった。 「いかがでしょう」 尊氏はかさねて懇願した。 「ぜひに、....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
れないが、今日までは私にもまだ手懸りがないのである。ただ、泰勝寺第一世大淵和尚の法弟であったことは明白だ。それと大淵が、細川家の移封と共に、小倉から連れて来た者....