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法律事務所
「法律事務所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
法律事務所の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「メリイクリスマス」より 著者:太宰治
いう。 娘はひとり東京へ帰り、母方の親戚《しんせき》の進歩党代議士、そのひとの
法律事務所に勤めているのだという。 母が死んだという事を、言いそびれて、どうし....
「運命論者」より 著者:国木田独歩
を受けました処《ところ》、意外の上首尾、養父も大よろこびで早速其友なる井上博士の
法律事務所に周旋《しゅうせん》して呉《く》れました。 兎《と》も角《かく》も一....
「党生活者」より 著者:小林多喜二
降りて行った。世間話から近所の様子を引き出そうと思ったのである。 聞いてみると
法律事務所へ通っている事務員、三味線のお師匠さん、その二階の株屋の番頭さん、派出....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
が、非常に気の若い、元気のいい男である。その職業は弁護士であるが、十年ほど前から
法律事務所の看板をはずしてしまって、今では日本橋辺のある大商店の顧問という格で納....
「島原心中」より 著者:菊池寛
う自分の中学時代の友人が、去年京都の地方裁判所をよして、東京へ来て、有楽町の××
法律事務所に勤務していることを思い出した。上京当時、通知のハガキをくれたのだが、....
「黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
読みなさい。今日は事務所へ出なくてもいゝでしょう」 「えゝ」 野村の行っている
法律事務所は、父が面倒を見たいわばお弟子の経営で、彼は無給で見習いをしているのだ....
「狂乱」より 著者:近松秋江
。 「ああそうですか」といいつつ、それを手に取り上げて読んでみると、「京都市何々
法律事務所事務員小村|何某」と仰山に書いている。私は、 「ああそうですか」と重ね....
「簡略自伝」より 著者:佐左木俊郎
記、文学、講談などの雑誌に埋れて夢を見続けていた。 十八の秋に上京。今村力三郎
法律事務所に寄食。私に文学を志していたのであったが、一日も早く父母の生活を支えね....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ないか、金はあるのだろうかなどきき、朝は、私が電話をかけておいて下さいとたのんだ
法律事務所へ自身出かけて行ってくれました。 私へ下さる通信の書籍の名で占められ....
「化生のもの」より 著者:豊島与志雄
って、忙しいんですのよ。いろいろな用事を女中に言いつけたり、書生の杉山はいても、
法律事務所に午後は通ってますから、午前中に家の用件を済まさしたり、指図だけでもた....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
く出て、テムプルのストライヴァーの事務室へ入ってゆく。作者は少年時代に二年ばかり
法律事務所の見習書記をしていたことがあり、こういう法律家などを書くことも巧みであ....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
どこからか探し出され、しかも一銭一厘の細かい計算の下に、一々しかつめらしい『××
法律事務所、弁護士、法学博士、元東京地方裁判所判事、代理人、何某』と印刷された文....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
得体の知れない憂愁の情に襲われはじめた。 紙挾みのほうには、『常松《つねまつ》
法律事務所』と固苦しい大きな活字で名を入れてあり、正金銀行の角封筒には、警察の徽....