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法性
「法性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
法性の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「るしへる」より 著者:芥川竜之介
》なり、まず DS《でうす》 はいつくにも充ち満ちて在《まし》ますと云うは、真如
法性《しんにょほっしょう》本分の天地に充塞し、六合《りくごう》に遍満したる理《こ....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
魂もそれと一緒に、女のふところへ吸い込まれてしまった。 二 「お身さまの叔父御は
法性寺《ほっしょうじ》の隆秀阿闍梨《りゅうしゅうあじゃり》でおわすそうな。世にも....
「党生活者」より 著者:小林多喜二
であることは、モッと望ましい。だから私は太田などに云っている、出来るだけ永い間合
法性を確保しろ、と。その意味から「潜ぐる」というのは正しい云《い》い方ではなく、....
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
つづけていた。 信玄は黒糸縅しの鎧の上に緋の法衣をはおり、明珍信家の名作諏訪|
法性の兜をかむり、後刻の勝利を期待して味方の諸勢をはげましていた。時に年四十一歳....
「長篠合戦」より 著者:菊池寛
来かかって、辛うじて退かしめた。弥介は、伝右衛門奮戦の際、持って居た勝頼の諏訪|
法性の甲を田に落したのを拾い上げた。勝頼、惣蔵を扇で煽いで労らい、伝右衛門の軽傷....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
武田家系図。諸祈願文。紺地金泥の法華経と笈。源義家神馬の※。新田義貞奉納鎧。諏訪
法性の冑などは取り分け大切の宝物であった。 十日に渡った曝涼も十八日にめでたく....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
も、甲信の人達は信じ切っているが、武田信玄の死骸は、楯無しの鎧に日の丸の旗、諏訪
法性の冑をもって、いとも厳重に装われ、厚い石の柩に入れられ、諏訪湖の底に埋められ....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
言うでございますかね、戻馬乗らんせんか。」 と早口で車夫は実体。 「はははは、
法性寺入道前の関白太政大臣と言ったら腹を立ちやった、
法性寺入道前の関白太政大臣様....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
性とは、その絶対性と相対性との統一を意味している。かかる相対性を吾々は一般に弁証
法性なものとして理解されたのである。 この特色が、空間と時間との間の関係に於て....
「佳日」より 著者:太宰治
が、私もいまは全くそのお説に同感であった。 けれども、やがて、上の姉さんが諏訪
法性の御兜の如くうやうやしく家宝のモオニングを捧げ持って私たちの控室にはいって来....
「妖怪学」より 著者:井上円了
」という字を一字書きて、のますべし。奇妙に落つるなり。 また一法に、その人が「
法性寺入道前関白太政大臣」といったら腹が立ったから、これから「
法性寺入道前関白太....
「我楽多玩具」より 著者:岡本綺堂
砲、兜、軍配団扇のたぐいが勢力を占めていました。私は九歳の時に浅草の仲見世で諏訪
法性の兜を買ってもらいましたが、錣の毛は白い麻で作られて、私がそれをかぶると背後....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
で、黄金の力をもっていかに公家の※紳に近づいていたかが察せられよう。しかも彼また
法性寺関白忠通の額だけはついに貰い損った。『古事談』に、
法性寺殿令。 とある....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
なり。普性神は、特殊の性質、作用、意想を有せざる万物の本体実質をいう。仏教の真如
法性というがごとし。今、ユニテリアン宗の説くところの神はやはりこの特性神にして、....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
うべきでありましょうが、大生命のことですから大生命性であります。仏教の術語では「
法性」といっております。もっとも各宗の教義によっていろいろ違った名前がありますが....