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法性寺
「法性寺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
法性寺の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
魂もそれと一緒に、女のふところへ吸い込まれてしまった。 二 「お身さまの叔父御は
法性寺《ほっしょうじ》の隆秀阿闍梨《りゅうしゅうあじゃり》でおわすそうな。世にも....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
言うでございますかね、戻馬乗らんせんか。」 と早口で車夫は実体。 「はははは、
法性寺入道前の関白太政大臣と言ったら腹を立ちやった、
法性寺入道前の関白太政大臣様....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
なるさほにかけたる物をとらんとするさまにて手をあばきけるが、やがて息たえにけり、
法性寺辺に土葬にしてけり、其後、二十余年経て建長五年の比《ころ》、改葬せんとて墓....
「源氏物語」より 著者:紫式部
向かっているのであった。途中で付け変える牛の用意も薫はさせてあった。河原を過ぎて
法性寺のあたりを行くころに夜は明け放れた。若い侍従はほのかに宇治で見かけた時から....
「源氏物語」より 著者:紫式部
知らせる方法がなかったら物足らぬ気がするであろうとお思いになるとまた胸が鳴った。
法性寺のあたりまではお車で、それから馬をお用いになったのである。 急いでおいで....
「妖怪学」より 著者:井上円了
」という字を一字書きて、のますべし。奇妙に落つるなり。 また一法に、その人が「
法性寺入道前関白太政大臣」といったら腹が立ったから、これから「
法性寺入道前関白太....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
で、黄金の力をもっていかに公家の※紳に近づいていたかが察せられよう。しかも彼また
法性寺関白忠通の額だけはついに貰い損った。『古事談』に、
法性寺殿令。 とある....
「法然行伝」より 著者:中里介山
盛の勢を示したのは大原問答の後のことである。 十五 慈鎮和尚(吉永僧正慈円)は
法性寺《ほっしょうじ》忠通の子息であって山門の統領であり、名望一代に勝れた大徳で....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
をそのまま家として住むがゆえに出家したような出家は、貴族社会の慣いでさえあった。
法性寺関白、河原左大臣、宇治の平等院など例は枚挙にいとまもない。 剃髪はしない....