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法恩
「法恩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
法恩の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
と其の翌年|寛政《かんせい》十年となり、大生郷村の天神様から左《ひだ》りに曲ると
法恩寺《ほうおんじ》村という、其の
法恩寺の境内に相撲が有ります。此の相撲場は細川....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
していました。そこで、五月のなかば、何でも十七八日ごろのことだそうです。その日は
法恩寺橋から押上の方へ切れた堀割の川筋へ行って、朝から竿をおろしていると、鯉はめ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を逃げると間もなく、山を出てこうやってこの土地へ参りました、ただいまのところでは
法恩寺の長屋に厄介になっておりますんですが、ことによると近いうち、下総《しもうさ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
これから本所まで行って参りたいものだと存じます。あれから暫く御無沙汰を致しました
法恩寺の長屋へ参りまして、皆様に御挨拶を申し上げて来たいと存じまして、これから出....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
小伝馬上町《こでんまかみちょう》に身延山《みのぶさん》の出張寺はあったが、本所の
法恩寺へお開帳はもっていった。そのかえりが一日上町のお祖師様へ立寄るのだった。大....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
しく、源十郎は陶然として心地よさそうである。
秋の夜なが。
本所《ほんじょ》
法恩寺《ほうおんじ》まえの鈴川の屋敷に常連が集まってお勘定と称してひとしきりいた....
「累物語」より 著者:田中貢太郎
村の者の一人が聞いた。 「その証拠人は何人だね」 お菊は叫ぶように云った。 「
法恩寺村の清右衛門じゃ」 与右衛門はどうすることもできなかった。村の者は今更与....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
やりかたを、智海は知っていたろうか。智海の「西蔵記」には、本師釈迦牟尼仏の広大な
法恩を古朴な筆致で述べているだけで、この点にはすこしも触れていないのである。....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
は二の橋から亀沢町に至る二つ目通り位なものだったであろう。勿論その外に石原通りや
法恩寺橋通りにも低い瓦屋根の商店は軒を並べていたのに違いない。しかし広い「お竹倉....