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「法成寺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

法成寺の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
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十二支考」より 著者:南方熊楠
裔典二十五巻に、明の守徐兢高麗に使した途上、定海県総持院で顕仁助順淵聖広徳王てふ法成寺《ほうじょうじ》関白流の名の竜王を七昼夜祭ると、神物出現して蜥蜴のごとし、....
十二支考」より 著者:南方熊楠
の不空が詔を奉じて訳した『金剛恐怖集会方広軌儀観自在菩薩三世最勝心明王経』という法成寺からツリを取るほど長い題目の仏典に、摩訶迦羅天《まかからてん》は大黒天なり....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
御代にわたる頃で、御堂関白道長から、その子宇治関白|頼通の頃、美術史の方でいえば法成寺や宇治の平等院が出来たいわゆる藤原時代の頂上で、文学史の方でいえば『枕草紙....
私本太平記」より 著者:吉川英治
らず、この朝、当の日野|俊基は、元結を解いて、菊王に髪を結わせていた。 所は、法成寺址のさる伶人(雅楽寮の楽師)の家だった。――それもゆうべ深夜に叩いて一|宿....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、足なみを早めた騎歩兵五、六千にものぼる汗の顔が、一隊また一隊とつづき、みるみる法成寺|址の森へかくれた。 「おや?」 あとの白い埃のうちに立ち迷いながら市民....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
退の下に置かれていたのみならず、観世世阿弥の『花伝書』の奥に、申楽三座の一つたる法成寺座を「しゅく」と読ませてあるのからでも想像せられる(二巻二号三二頁)。申楽....