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「法敵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

法敵の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
を詰められた、蓮華色比丘尼に比べては、この身の殉教は云うにも足りぬ。伊尸耆利山で法敵に襲われ、石子責めに逢って殺された、目蓮尊者に比べてはこの身の殉教は数にも入....
出家とその弟子」より 著者:倉田百三
ますからね。 僧二 誠に念仏宗の柱石でいらっしゃいます。 僧三 法然聖人御入滅後法敵多き浄土門を一身に引き受けて今日の御繁盛をきたしましたのは、まったくお師匠様....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
破られましたが運のつき、――その場に愛しい念日様をくくしあげて、女犯の罪を犯した法敵じゃ、大罪人じゃと、むごい御折檻をなさいますばかりか、そう言う玄長様が何とい....
十二支考」より 著者:南方熊楠
下|荒寥《あれすさ》むといい、どこにもここにも基督敵産まれたといって騒いだ。その法敵も多く竜の性質形体を帯びた物だった(『エンサイクロペジア・ブリタンニカ』巻三....
生死卍巴」より 著者:国枝史郎
た。 ダ、ダ、ダ、ダ、ダ――ッと物凄い足音! つづいて喚く声々が聞こえた。 「法敵の片割れだ! 生かして帰すな!」 「丹生川平へ走らせるな!」 「谷へ蹴落とせ....
前記天満焼」より 著者:国枝史郎
廻したが、 「向こうへ逃げて行くあの男こそ、我々にとっては無二の敵、教法を妨げる法敵でござる。追い付いて討っておとりなされ」 狂信者の群が後を追う。 背後を....