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「法文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

法文の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
路上」より 著者:芥川竜之介
催する音楽会が近々|築地《つきじ》の精養軒《せいようけん》で開かれると云う事は、法文科の掲示場《けいじば》に貼ってある広告で、俊助も兼ね兼ね承知していた。 「い....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
で法律と呼んでいるものに相当する。と云うのは、法律という日本語はGesetz――法文・法律ばかりでなく、法文・法律が云い表わすRecht――狭義に於ける法をも意....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
承認すべき公共的な一関係として、意識化されると、それが法律制度に他ならない。無論法文の外見からすれば、法律は必ずしも所有関係を規定しているものばかりとは限らない....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
知れぬ。だが学術論文は、夫が論文である限り、丁度文学作品がそうであるように、又は法文がそうであるように、公的に客観的に一種の完備を持ったものであるのを建前とする....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
忘れてはならぬ。中でも学術振興会などは注目に値いする。それにも拘らず他方に於ては法文経の帝大を私大に払い下げるという観念さえ生じ得る。というのは、そうした社会科....
社会時評」より 著者:戸坂潤
。第二項(教育制度改革・国史教育奨励・社会教育普及徹底)ではまず帝大、官立大学の法文経を民間に払い下げて官製インテリ失業者を少なくする、インテリ失業者が教育上最....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
るが、それはそのはずで、一体スパイという観念が極めて勝手な活用をもつものなのだ。法文によると「国防上の利益を害す目的」をもつことをスパイと見るらしいが、国防にも....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
殺された幸内の菩提《ぼだい》を弔《とむら》わんがために始まったのが、中ごろから、法文をうつす殊勝な心よりも、今はかえって針で肉を刺す痛快味が、お銀様の身にこたえ....
震災日記より」より 著者:寺田寅彦
、世間がしんとして実に静寂な感じがしたのであった。 夕方藤田君が来て、図書館と法文科も全焼、山上集会所も本部も焼け、理学部では木造の数学教室が焼けたと云う。夕....
公孫樹」より 著者:豊島与志雄
と聳えていて、その前に公孫樹の新緑が萠え出していた。十二年の大地震の折、大講堂と法文科の建物との猛火に挾まれながら、不思議に生き残って、春が来ればやはり可愛いい....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
外国人と同じく、フランス人の専制的精神とフランス共和政が真正面にふりかざしてる魔法文字との間の、あまりに明らかな矛盾にたいして、駄洒落《だじゃれ》を並べて喜んで....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
断ずべく、次にそれに同意したトマサン自身が共犯で、同罪也と云わざるを得なかろう。法文学的に判断すると(法医学というのがあるから、法文学というものもあってもよいこ....
嘘の効用」より 著者:末弘厳太郎
をする」のと同じことです。ところがこんどの新刑事訴訟法第二七九条ではついにこれを法文の上に現わして「犯人ノ性格、年齡及境遇並犯罪ノ情状及犯罪後ノ情況ニ因リ訴追ヲ....
小知恵にとらわれた現代の法律学」より 著者:末弘厳太郎
判官が裁判をするにあたっては事件を審理した上で結論が先に出るのだろうか、それとも法文と理屈とが先に出てその推理の結果ようやく結論が出るものだろうかという問題です....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
であって、事実はその以外に、なお賤民と目さるべき民衆が多かった筈である。またその法文は、実際上後世までも有効であった訳ではなく、ことに平安朝中頃以後には、大宝令....