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「法書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

法書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
秋山図」より 著者:芥川竜之介
ん》の説によれば、張氏の孫は王氏《おうし》の使を受けると、伝家の彝鼎《いてい》や法書とともに、すぐさま大癡《たいち》の秋山図を献じに来たとかいうことです。そうし....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
代呪法との因縁を知っているのは。いや、真実怖ろしい事なんだよ。もし、ウイチグス呪法書が黒死館のどこかに残されているとしたら、犯人の外に、もう一人僕等の敵がふえて....
近時政論考」より 著者:陸羯南
序 モンテスキューいわく、「予の校を去るや数巻の法書を手にせり、しかしてただその精神を尋繹せり」と。ボルドー議会の会長たるとき、....
俳諧瑣談」より 著者:寺田寅彦
術に応用しているほうかもしれないのである。 五 昨夜古いギリシアの兵法書を読んでいたら「夜打ちをかける心得」を説いたくだりに、狗吠や鶏鳴を防止するた....
巌流島」より 著者:直木三十五
ちつき》する者は我刃《わがやいば》を以て独り身を害するが如し。 一刀斎先生剣法書に一箇条「間」の説明である。武蔵と小次郎との試合を説明せんが為めに書いたと同....
変った話」より 著者:寺田寅彦
戦の正に酣なる頃、アメリカのイリノイス大学の先生方が寄り集まって古代ギリシアの兵法書の翻訳を始めた。その訳は、人間の頭で考え得られる大概の事は昔のギリシア人が考....
小公女」より 著者:菊池寛
だったということも解りました。けれども、女史は、生徒達がセエラの話を聞き、仏語文法書のかげで忍び笑いをしているのを見ると、急にむらむらして来ました。 「静かにな....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
プラス》を得て、国男さんは神経衰弱が治ったりして本当に禍福あざなえる繩ですね。文法書のことは承知致しました。たちばなの本は来ていますから、一緒にお送り致しましょ....
勉強記」より 著者:坂口安吾
栖按吉が何より情熱傾けてこの講座へせっせと通う。調べてみると、一日に七八時間も文法書をひっくりかえしたり辞書をめくっているという話なのである。梵語の先生は大変心....
わが精神の周囲」より 著者:坂口安吾
を待っていたが、これほど徒労のことはない。二十一歳の私はヤミクモに辞書をひき、文法書にかじりついて、あの夥しい妄想を退散せしめたではないか。不眠ならば不眠を怖れ....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
前から、壁一重へだてた隣りの部屋に、お浦を待ちながら、粛然と坐り、「一刀斎先生剣法書」を、膝の上へ載せ、行燈の光で、読んでいた。 下婢の敷いて行った寝具は、彼....
学校の説」より 著者:福沢諭吉
脩心学の入門を記したる小冊子も、読本の内にあり。たいてい絵入りなり。この時また文法書を学ぶ。文法を知らざれば、書を読みて、その義理を解する事、能わず。我が言葉を....
慶応義塾新議」より 著者:福沢諭吉
順序は大略左の如し。 社中に入り、先ず西洋のいろはを覚え、理学初歩か、または文法書を読む。この間、三ヶ月を費《ついや》す。 三ヶ月終りて、地理書または窮理《き....
越中劍岳先登記」より 著者:柴崎芳太郎
山日報』のみならず、同県下の新聞にも大概出でたる由にて、劍岳を劍山と、新聞屋の無法書きは、白峰を白根、八ヶ岳を八ヶ峰などという筆法と同じく、おかしく感ぜらるれど....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
るいは貝殻で勘定する方法を教えて貰う。何を暗誦するかといいますと、経典の一部と文法書のごく単純なもの、それもごく不完全なものでそれから修辞学をやるです。チベット....