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法月弦之丞
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法月弦之丞の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
かしげに、 「そちにも、いろいろと世話をやかせたまま、一昨年江戸表より姿を消した
法月弦之丞じゃ」 「ええっ!」弾かれたように寄りついて「法月様でございますッて?....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
貰うために、 「決して、お案じなさる者じゃございません。あなた様のよくご承知な、
法月弦之丞様からの使いで、大事な用をおびてまいった者でございますから」 「えっ…....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
角と周馬であった。 こん度の旅は、無論、お綱と万吉のあとを追って、そのうえに、
法月弦之丞を刺止めるまでの目的だろうに、わらじ、野袴、編笠という、本格の支度をし....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
なども一段ときびしく固めさせてあります」 「しかし、昨年大阪|表で取り逃がした、
法月弦之丞という江戸方の者、容易ならぬ決心をもって、この阿波へ入り込もうとしてい....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
だ大きな望みだけが占めていた。 ことに。 もう五十日ほど前に、沼島の沖合で、
法月弦之丞とお綱とが、暴風雨の狂瀾を目がけて身を躍らせたので、とうとう、それなり....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
存じませぬ」 「お綱という人の噂は?」 「聞いたこともございませぬ」 「では……
法月弦之丞という方の御様子を、どこかで耳にしたことはないかえ?」 侍女は困った....