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法爾
「法爾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
法爾の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
た。 鶴見は鶴見で、『起信論』とは不即不離の態度を取って、むしろ妄心起動を自然
法爾の力と観て、その業力に、思想の経過から言えば最後の南無をささげようとしている....
「西航日録」より 著者:井上円了
な中を行くのであった。) 七月一日、セントポール駅に宿して、 行尽湖西幾駅亭、
法爾城畔客車停、朝来暑気如三伏、雷声忽過天地青。 (湖の西に位置するいくつかの駅....
「澪標」より 著者:外村繁
って、私は浅ましい姿のまま、つつましい歓びを感じるようになった。親鸞のいう「自然
法爾」の歓びといってもさしつかえないのではなかろうか。 人間の愛がいかに愚かで....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
には身のあがきがつかぬ窮屈な境遇に立ち至らなければなりません。 仏教では「自然
法爾」(自然そのままで持っている価値)といって天地間のあらゆる生物草木に至るまで....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
匍匐し、生殖し、吼哮する海獣の、修羅場の、歓楽境の、本能次第の、無智の、また自然
法爾の大群集である。 ぎゃお、わお、がお、うわァああ、わお、お、お、 ぎゃお、う....