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法王
「法王〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
法王の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
っている。そして何故に現在の宗教がその権威を失墜してしまったか。昔は一国の帝王が
法王の寛恕を請うために、乞食の如くその膝下に伏拝した。又或る仏僧は皇帝の愚昧なる....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
名づける。しかしこの暦も永い間には不完全なことが分ってくるので、紀元一五八二年に
法王グレゴリー一三世の命令で更に新しい暦が設定された。この暦の誤差は三千年経って....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ルビに起りし新宗教、摩尼教の影響をうけて、新約聖書のすべてを否定したるによって、
法王インノセント三世の主唱による新十字軍のために、一二〇九年より一二二九年まで約....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
れたもので、多分イランあたりで作られたらしい豪華なものである。それからその前に、
法王の椅子が置かれた。 そのとき舞台の裏で、奇妙な調子の楽器が奏しはじめられた....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
にしてあげます。あなたは私の恋びとです。クラリモンドの気に入った恋びと――ローマ
法王さえ撥ねつけたほどの私の恋びと――それなら男の誇りになるはずです。ああ、わた....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
生の夢に描いていた人と云えば、まず貴方のお父さん以外に、誰がありましょう。然し、
法王アレキサンドル六世はカテリナ・リアリオから、毒を含んだ手紙を送られたとか云い....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
帝国政府は今回ローマの
法王庁へ原田健氏を初代公使として派遣することになったが時局がら洵に機宜を得た外交....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
り窓から西洋の景色や戦争の油画を覗かせるという趣向の見世物を拵え、那破烈翁や羅馬
法王の油画肖像を看板として西洋|覗眼鏡という名で人気を煽った。何しろ明治二、三年....
「明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
る事の出来る誠に結構な時勢である。が、坪内君が『桐一葉』を書いた時は団十郎が羅馬
法王で、桜痴居士が大宰相で、黙阿弥劇が憲法となってる大専制国であった。この間に立....
「道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
るまいか。彼はそもそも何を恃んでそんなに平気でいられたものであろう。否彼がさきに
法王の位におり、服飾供御天子に准じて、政巨細となく決をこれに取るという様に、諸大....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
」と訓じ、中臣連胤蔵古写本には「ハシヒト」と読ませてある。そしてこの皇女の御事を
法王帝説には穴太部間人王と書いてあるが、さらに日本紀同天皇二年の条には、これを※....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
はチベットで名高いセンチェン・ドルジェチャン(大獅子金剛宝)というチベット第二の
法王〔パンチェン・ラマ〕の教師をして居られたお方の一弟子であります。この大獅子金....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
とをあくまで私は主張します」 なお重ねて宣言する、彼は断じて無神論者でもなければ
法王支持者でもない。ただひたすら神の救いの、ただ「救世主クリストの情けにのみ縋っ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ばなり。 これを史上に考うるに、近古新教の乱ひとたび起こり、ルターの徒、ローマ
法王の権勢に抗して宗教の独立を唱えてより以来、その自由の思想は政治上に及ぼし、各....
「西航日録」より 著者:井上円了
ターの遺跡および遺物を拝観し、大いに感ずるところあり。 読史曾驚革命初、憤然焼棄
法王書、今人追慕翁余徳、此地猶存旧草廬。 (歴史を読んで、かつてその革命の初めに....