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法皇
「法皇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
法皇の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「クララの出家」より 著者:有島武郎
。クララはなお顔を得上げなかった。 「神、その独子、聖霊及び基督の御弟子の頭なる
法皇の御許によって、末世の罪人、神の召によって人を喜ばす軽業師なるフランシスが善....
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
論上の絶対真理の主張(機械論的・形而上学的・形式論理的・認識論のもの)は、つまり
法皇やツァールの真理の権威を擁護することに他ならないわけだ。――処でこれは皆、外....
「五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
った。瘠我慢で戸田と二人でとうとう呑みほした。恐ろしいがんばり方だ。戸田はローマ
法皇のような平和論者だからおつきあいをしていたが、坊城は唯一の味方を得たつもりで....
「科学論」より 著者:戸坂潤
らシェークスピアまでも含むが)、歪曲された聖書解釈と教会の不正なトリック(例えば
法皇領の偽証書)との暴露などを通じて、学問はプラトンへ、それから本来のアリストテ....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
める。例えば仏教は日本精神の一つの現われだと解釈され始める。カトリック主義さえが
法皇の宗教的権威と日本の〔絶対君主とを調和〕させよと主張し始める。日本の〔絶対君....
「「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
れ共そんな風になったものを今更と云ってもうたずねさせなかった。それだもんで後白河
法皇の長講堂の過去帳にも義王義女仏|閉等のが尊霊と一所に書き入れられたと云うこと....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
、
代理の者に金《かね》くれて、
クレルモン・トンネールさんを、
サン・ジャンの
法皇に骨折った。
クレルモンは牧師でないゆえ、
法皇になることできんかった。
代....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
。言ってみろ。覚えておれ、俺《おれ》はたわけ者じゃねえんだぞ。お前らはいったい、
法皇の小姓みてえな奴《やつ》なのか。」
少し手荒い言葉もこわがってる時には効果....
「人生における離合について」より 著者:倉田百三
が流涕悲泣して直ちに跡を追い、入水して殉死された有名な事蹟がのっている。また花山
法皇は御年十八歳のとき最愛の女御|弘徽殿の死にあわれ、青春失恋の深き傷みより翌年....
「俊寛」より 著者:倉田百三
と左大将の位を争ったのを知っていますね。 成経 父は宗盛をひどく憎んでいました。
法皇は父にその位を与えたいと思っていられるのに、あの清盛がそれを妨げましたから。....
「酒渇記」より 著者:佐藤垢石
まから一千余年前、醍醐天皇の延喜十一年六月十五日、折りから盛夏の候であった。太上
法皇は水閣を開いて、当時天下に聞こえた酒豪を招いて醇酒を賜わったのである。けだし....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
朝廷においても久しい間の懸案であったが、官僚の間にもその反対者があり、特に後白河
法皇がそれを御許容にならなかったので、
法皇崩御後の初度の朝政において、始めてその....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
いは人間に憑いて世の中を乱す魔神として見做されていたのである。源九郎義経が後白河
法皇に逼って、兄頼朝討伐の院宣を強請したについて、
法皇やむをえずこれをお許しにな....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
どの利益だと思っている。
しかし我々だって首領なしではいられない。
さあいつもの
法皇を選挙しようじゃないか。
どんな資格が大事だとか、その人を高めるとか云うこと....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
海へ遷幸されて後、寿永二年八月に、御年わずか二歳で帝位に即かれた。建久三年後白河
法皇崩御の後は、院政を止めて親政にかえり、九条兼実・近衛基通が摂政関白の職にあっ....