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「法縁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

法縁の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
食魔」より 著者:岡本かの子
子に生れ幼くして父を失った。母親は内縁の若い後妻で入籍して無かったし、寺には寺で法縁上の紛擾があり、寺の後董は思いがけない他所の方から来てしまった。親子のものは....
連環記」より 著者:幸田露伴
追うて、続本朝往生伝を撰している。そして其続伝の中には保胤も採録されているから、法縁|微妙、玉環の相連なるが如しである。匡房の続往生伝の叙に、寛和年中、著作郎慶....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ぼとけ》を納めた箱一つ、これは陸奥《みちのく》の端より佐渡ヶ島、特に佐渡ヶ島には法縁が豊かであったと見えて、幾多の堂宮、仏体、巻軸が残っている。佐渡を離れる時に....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
寺内の墓を発見したという鞠川氏のお話だった。要するに、これも、「新・平家」に拠る法縁かと、帰京後、寺の御子息へ、迂著十八巻をお贈りしておいた。 その小田原にて....
親鸞の水脈」より 著者:吉川英治
出会ったようなものです。これで自分がもっとその恩施を汲みとる人間になりえていたら法縁といってもいいかもしれません。ところが「親鸞」はご承知のような愚作ですし、老....