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法蔵
「法蔵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
法蔵の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
っともおれの使ったのは、京童《きょうわらべ》の云う悪口《あっこう》ではない。八万
法蔵《はちまんほうぞう》十二部経中《じゅうにぶきょうちゅう》の悪鬼羅刹《あっきら....
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
って御馳走するてえので、久し振で米の飯が食えると云って悦んで往《い》きやしッけ、
法蔵寺《ほうぞうじ》様へ葬りに成っただ」
太「然《そ》うか、それで婆ア様ア悦ん....
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
極楽参りの邪魔にこそなれ助けにはなりません。信心と学問とは別事です。たとい八万の
法蔵を究めたとて、極楽の門が開けるわけではありません。念仏だけが正定の業です。も....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
てか、七日問の命乞いをいたしました。彼は、その七日間に、獄中において、みんごと『
法蔵論』という一巻の書物を書き上げました。そして、従容として刑場の露と消えたとい....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
崖等の上に追い往き、ちょうど右の談のような難儀に逢わせるという。 話変って『付
法蔵因縁伝』にいわく、月氏国智臣|摩啅羅《またら》その王|※昵※《けいじった》に....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
を、耆闍崛山《ぎしゃくつせん》とするは『涅槃経後分』に基づき、鶏足山とするは『付
法蔵経』に拠る(『仏祖統紀』五)。『観弥勒菩薩下生経』に弥勒は鶏頭山に生まるべし....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
高く遠きところに向かって願いを立てねばならない。けれど願いは大きいだけ畏ろしい。
法蔵比丘の超世の願いは思えば想うほど畏ろしい。その願いを遂げるための水火の中での....
「死者の書」より 著者:折口信夫
まった。 唯畳まった山と、谷とに響いて、一つの声ばかりがする。 おおう……。 万
法蔵院の北の山陰に、昔から小な庵室があった。昔からと言うのは、村人がすべて、そう....
「累物語」より 著者:田中貢太郎
河に落ちて死んだと云って、その死骸を背負うて家に帰り、隣の人の手を借りて旦那寺の
法蔵寺の墓地に埋葬した。与右衛門は元貧しい百姓の伜で累の婿養子になったものであっ....
「親鸞」より 著者:三木清
ところで本願は言うまでもなく弥陀の本願である。経によれば、この仏は仏と成る前には
法蔵菩薩といい、世自在王仏のもとにおいて無上殊勝の四十八の願を建て、それに相応す....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
四谷通の髪結床《かみゆいどこ》へ行った帰途《かえりみち》または買物にでも出た時、
法蔵寺横町《ほうぞうじよこちょう》だとかあるいは西念寺横町《さいねんじよこちょう....
「法然行伝」より 著者:中里介山
て本願とすれば破戒無戒の人は永久に救われないということになる。そこで阿弥陀如来が
法蔵比丘《ほうぞうびく》の昔平等の慈悲に催されて普《あまね》く一切を救わんが為に....