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法語
「法語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
法語の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「葬儀記」より 著者:芥川竜之介
ていて、万事がおおぎょうにできすぎている。――そう思って、平気で、宗演老師の秉炬
法語《へいきょほうご》を聞いていた。だから、松浦君の泣き声を聞いた時も、始めは誰....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
ってうっかりと読んでいたものが忽然《こつぜん》豹変《ひょうへん》して容易ならざる
法語となるんだから、決して寝ころんだり、足を出して五行ごとに一度に読むのだなどと....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
したというから、二教ともに眼ほど性慾を挑発するものなしとしたのだ。しかるに『十善
法語』にも見える通り、仏教には細滑というて肌に触《さわ》るを最も強く感ずるとす。....
「高浜虚子著『鶏頭』序」より 著者:夏目漱石
出来るならば小説もこんな態度にかけるだろうと論ずるまでである。 禅坊主の書いた
法語とか語録とか云うものを見ると魚が木に登ったり牛が水底をあるいたり怪《け》しか....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
つよく諫《いさ》むるなり。かくのごとくなれば聞く人おそれて従う。孔子《こうし》の
法語の言《げん》とのたまう是《これ》なり。また気質|和順《わじゅん》ならず義理く....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
考えて益々研究に深入した。一時はその手段の一つとしての禅の研究を思い附き、『禅門
法語集』や『白隠全集』を頻りに精読し、禅宗の雑誌まで購読し、熱心鋭意して禅の工風....
「法然行伝」より 著者:中里介山
し。輪廻四生のあいだいずれの生をうけてか如来の説法をきかざりし。……」という元久
法語又の名登山状の一文章である。 三十三 そうして南都北嶺の訴えは次第に止まり....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
れは南禅寺の僧、明極だった。――たまたま、宮が南禅寺へ詣でたとき、明極和尚は、一
法語を宮にさずけた。それは兵仏一致論ともいえるもので、仏家としてはずいぶん穏やか....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
らの読書の種類は『源氏』とか『古今集』とかいう一部の王朝文学に偏し、それに禅門の
法語類の知識が加わっていた。旅行は近世人もよくしているけれども、この人たちの旅行....
「俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
を高遠めかしく説くことが流行である。私はそれに与しない。 大徳智識の法話に「仮名
法語」なるものがある。婦女老幼にも判るようにと仏の大道を仮名交じりの俗談平話に説....