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「法輪寺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

法輪寺の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文章」より 著者:芥川竜之介
すみよし》の明神《みょうじん》なども道明阿闍梨《どうみょうあざり》の読経を聴きに法輪寺《ほうりんじ》の庭へ集まったそうである。しかしそう云う微妙音《びみょうおん....
大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
や》かしい目つきをしながら、村を北のほうに抜け出し、平群《へぐり》の山のふもと、法輪寺《ほうりんじ》や法起寺《ほっきじ》のある森のほうへぶらぶらと歩き出していた....
丹那山の怪」より 著者:江見水蔭
中から掘出し物をする話しが土地の者の口から出た。田代の古城跡から武器が出たとか。法輪寺の門前から経筒が出たとか。中には天狗の爪が出たの、人魚の骨が出たのというの....
法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
ひとり法隆寺現存の古建築物のみならず、同君の以て同時代のものとなさるる法起寺及び法輪寺の三重塔の柱間が、いずれも大化以前の高麗尺によって設計せられたもので、これ....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
が正しいのかも知れぬが、伝に従ってわれわれは観音として感ずる。その右に立っている法輪寺虚空蔵は、百済観音と同じく左手に澡瓶を把り、右の肱を曲げ、掌を上に向けて開....
私本太平記」より 著者:吉川英治
正季だったが、旅はつつがなく、やがて四日目の昼、金剛山に帰り着いた。 頂上の転法輪寺には、松尾刑部やら、なつかしい顔が、大勢待っていてくれた。刑部は久子が嫁い....
私本太平記」より 著者:吉川英治
て、かなりの死傷も出していたことだった。 ただ以上のほか、金剛山の絶頂にある転法輪寺では、公卿の四条隆資が指揮をとって、そこの山伏党をつかっていた。山伏の働き....
私本太平記」より 著者:吉川英治
れがふと正季と共に、いまの乾びた笑いに出たのであった。 するとそこへ、頂上の転法輪寺から伝令があった。寺中にいる四条隆資が、正成へ、すぐ来てほしい、とのことだ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
っていた。 「あとで。あとで、また」 と、正成はすぐその足を、さらに山上の、転法輪寺の方へ向けていた。 凱旋の彼を迎える祝いの鐘が、戦勝祈願の達成を告げる勤....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
らの書でしょうと、まず書の方にほぼ見極めをつけていただいた。 G氏は、紙屋川の法輪寺の住職で、ここは愚堂の師、大愚和尚の住んでいたお寺である。で、寺には今も大....