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「法門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

法門の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
神光《ごしんこう》に恐れをなして、貴賤|老若《ろうにゃく》の嫌いなく、吾が摩利の法門に帰依し奉ったものと見える。さらば此場において、先ず山の座主《ざす》から一人....
十二支考」より 著者:南方熊楠
千疋狼」三〇九頁以下。一八六五年版、ウッドの『動物図譜』一巻、虎の条。『坐禅三昧法門経』上。『淵鑑類函』四二九。一八九〇年版、キングスコウトおよびナテーサ、サス....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
中における地球の位置に関するコペルニクス、ケプラー及びガリレオの著書は最高神聖の法門の権威によって禁制され、それが実に一八三五年までつづいたのである。 ガリレ....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
飛躍は人類数千年のあこがれであった。釈尊が法華経で本門の中心問題、即ち超常識の大法門を説こうとしたとき、インド霊鷲山上の説教場を空中に移したのは、真に驚嘆すべき....
般若心経講義」より 著者:高神覚昇
摩経』にある維摩居士と文殊菩薩との問答です。あるとき、維摩が文殊に対して、不二の法門、すなわち真理とはどんなものか、と質問したのです。その時、文殊菩薩は、こう答....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
方の上壇、白檀張《びゃくだんば》りの床の間とも見える板の表には、 平等大慧音声法門 八風之中大須弥山 五濁之世大明法炬 いともおごそかに筆が揮《ふる》われ....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
。父は彼の岩本入蔵中にみまかったのでその墓参をかねての帰省であった。 「日蓮此の法門の故に怨まれて死せんこと決定也。今一度故郷へ下つて親しき人々をも見ばやと思ひ....
親鸞」より 著者:三木清
経これなり。」と掲げ、釈迦如来の出世の本懐は一に大無量寿経、すなわち弥陀の本願の法門を説くにあったことを述べている。「如来、世に興出したまふゆゑは、ただ弥陀の本....
迷信解」より 著者:井上円了
」また今一つの話は、「下総の国山梨村大竜寺の長老、ある年|江湖を開きたるに、少し法門の上手なるによりて慢心を生じ、多くの僧侶のおる前にて急に鼻が八寸ほども高くな....
法然行伝」より 著者:中里介山
に立ち入って、文櫃《ふみびつ》十余合を取り出して法然の前に置き、 「ああ、わしが法門にはこれをつけてやるに足る人がない。それだのに君は既にこの法門に達している。....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
いますが、念仏を同行の者の間だけで他には秘して修める行であります。いわゆる「秘事法門」の一種であります。想うにこの信心こそ仕事を真面目なものにさせている大きな力....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
きの源をどうして発見し、自覚するかという問題になりますが、ここに維摩独特の「不二法門」(道を求むる、二つとない肝心な体得の方法という事)というのが提唱されます。....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
の廻文を、清十郎に書かせ、これを携えて、中国、九州、四国などに散在している吉岡拳法門下の出身者を、歴訪して来たのである。もちろん振武閣建築の寄附金を勧進するため....
私本太平記」より 著者:吉川英治
高野山そのものは、表面かたく中立をとっていた。 千早、金剛の戦雲もよそに、法門の徒は、一切軍事にあずからずとして、さきに大塔ノ宮から令旨をもって、 「吉野....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
的に必要である。仏の予言の適中の妙不可思議が私の日蓮聖人信仰の根底である。難しい法門等は、とうてい私には分かりかねる。しかるに東洋史を読んで知り得たことは、日蓮....