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法雨
「法雨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
法雨の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
どのお経にある。」 和尚の眼はものずきに燃えていた。 「観音経のなかの、 甘露
法雨 滅除煩悩焔 という文句です。あの文句を紙に書いて、そっと樹の根に埋めておき....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
内はもとより近郷隣国、ただ炎の中に悶えまする時、希有の大魚の躍りましたは、甘露、
法雨やがて、禽獣草木に到るまでも、雨に蘇生りまする前表かとも存じまする。三宝の利....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
して歯に軋むばかりで、呼吸を湿らせるほどの雫にならない。氷がないんだよ。甘露とも
法雨とも、雪の雫が生命の露だって、お母さんが、頂戴々々というもんだから、若い可愛....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
れたりという。その意、日本の男子は脳中に論理の精水すでに満つるをもって、ヤソ教の
法雨を注入すること難し。しかして、女子はその心面の膜質いたって柔らかにして、宗教....