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波の花
「波の花〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
波の花の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
のひざのもとというのをもじった座ぶとんが五枚、大坂ならば浪華《なにわ》をもじって
波の花の塩が五合、長崎ならば長く先までつづくというところからひもが一本、名古屋な....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
家庭の鳥に属する鳩羽鼠、高山の夕にも亦やんごとない僧の衣にもある水晶にも宿る紫、
波の花にも初秋の空の雲にも山の雪野の霜にも大理石にも樺の膚にも極北の熊の衣にもな....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
と言って酒をそこへ置くと、 「どうも御苦労さま、それから明日はお醤油《したじ》に
波の花を……」 というような注文が台所のなかから聞えて、それは女ではあるけれども....
「源氏物語」より 著者:紫式部
かざしは紫の雲に劣らぬ花のけしきか 世の常の色とも見えず雲井まで立ちのぼりける藤
波の花 あとのは腹をたてていた大納言の歌らしく思われる。どの歌にも筆者の聞きそ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
先生が、フラリとはいっていったら、めだか四匹逃げ出したぜ」
「おうい、おっかア、
波の花を持ってきなよ。あの四人のさんぴんのうしろから、ばらばらっと撒いてやれ」
....
「悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
で煮に帰ったのじゃア面白く無い。ここで直ぐ料理に掛けるのが即吟で、点になるのだ。
波の花が有るなら石鰈と舌平目は、塩焼にして、海※と鰕を洗いというところだが、水が....
「樹氷」より 著者:三好十郎
下さい。いくら田舎者の物知らずと言っても程があるよ。鈴や、玄関はちゃんとしめて、
波の花でもまいといて! たち切るようにギー、ドシンとドアがしまる音。それを背に....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
る。午時、一声の雷あり。腰折れ二、三首、左に録す。 海原に絶えて桜のあらざれは、
波の花みて春をしのばん 吹く風よ東の国にかよひなば、己が音信を家に伝へよ 天さか....