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波旬
「波旬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
波旬の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「袈裟と盛遠」より 著者:芥川竜之介
殺そうと云った、動機が十分でなかったなら、後《あと》は人間の知らない力が、(天魔
波旬《てんまはじゅん》とでも云うが好《い》い。)己の意志を誘《さそ》って、邪道へ....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
あの時空腹のまま、畢波羅樹下《ひっぱらじゅか》に坐っていられたら、第六天の魔王|
波旬《はじゅん》は、三人の魔女なぞを遣《つかわ》すよりも、六牙象王《ろくげのぞう....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
六年に近く畢鉢羅《ひっぱら》樹下《じゅげ》に坐して正覚《しょうがく》を期した時、
波旬《はじゅん》の三女、可愛、可嬉、喜見の輩が嬌姿荘厳し来って、何故心を守って我....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
。この世の中に神であり仏であり正義の英雄であると信じていたものが一夜のうちに悪魔
波旬となった絶望の苦しみである。 猛太父子の見舞いにとて来客が殺到した、町の人....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うであろうとも、さいぜんからの主膳を物狂わしく働かせているのは、たしかに別に天魔
波旬《てんまはじゅん》の力が加わっているのだから、絶え入らないところが不思議です....
「法然行伝」より 著者:中里介山
法《ふぶっぽう》の外道《げどう》なり。師子のなかの虫なり。又うたごうらくは、天魔
波旬《てんまはじゅん》のために、精気をうばわるるの輩。もろもろの往生の人をさまた....