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波瀾万丈
「波瀾万丈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
波瀾万丈の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
次第に彼女を妹の如く愛した。
葛城は新英州の大学で神学を修めて居た。欧米大陸の
波瀾万丈|沸えかえる様な思潮に心魂を震蕩された葛城は、非常の動揺と而して苦悶を感....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
生との間に行われました前後数十回の討議は、米国式国民外交の特徴を遺憾なく発揮した
波瀾万丈を極めたものでありました。勿論、その会議の中にはG・シュワルト氏の紹介に....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
われている。十五億九千万円の動産と百三十五万町歩の土地とをもつ日本の君主は、この
波瀾万丈の日本全土を巡って、自身の宣戦によって戦争が引起され、全人民の生活が破壊....
「マダム貞奴」より 著者:長谷川時雨
一 人一代の伝を委《くわ》しく残そうとすれば誰人《だれ》を伝しても一部の小冊は得られよう。ましてその閲歴は
波瀾万丈《はらんばんじょう》、我国新女優の先駆者であり、泰西《たいせい》の劇団に....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
と》にすると、凶《きょう》の札をめくったも同然で、たちまちそこに何人かの血を見、
波瀾万丈、恐ろしい渦を巻き起こさずにはおかないというのだ。
そして刀が哭《な》....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
一生大切なものとしとおすには、やはりかくれた勇気もいるものです。おっしゃるとおり
波瀾万丈ですから、それを面白いとうける力は、その波をおこしている勢についての正し....
「演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
う演劇の意であるが、今日では、興味本位のどぎつい「大芝居」の意に用いられる。筋は
波瀾万丈、人物は類型的、泣かせたり笑わせたりすればよいという風な人を喰つたもので....
「魔都」より 著者:久生十蘭
って行く。どういう宿縁か古市加十はそこで或る怪しい人物に邂逅する事になる。これが
波瀾万丈の怪事件の端緒になろうというのだが、その経緯《いきさつ》については次なる....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
に応じていたらわれわれの身辺にまたもや意外な椿事《ちんじ》が起こるかもしれない、
波瀾万丈は小説家の好むところだろうが、僕は元来、コントラ・バスの修業に仏蘭西へや....