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「泣き面に蜂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

泣き面に蜂の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
本年は稲が遅い開花期をやられて不作確実となり、朝鮮、台湾、満州を失ったのに加えて泣き面に蜂のていである。 庶民は盛んに買出しに出かけるが、その内情を聞けば、預....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
えらんで折檻また折檻の笞を続けざまに打ちおろすかのごとくに感ぜらるる、いわゆる「泣き面に蜂」の時期少なくとも一度はあるものなり。去年以来千々岩はこの瀬戸に舟やり....
人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
に出没し、そのたびに、青竜刀がなくなったり、取っておきの老酒の甕が姿を消したり、泣き面に蜂の苦難つづきであったが、しかもなお彼は抗日精神に燃え、この広大なる濠洲....
今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
のなら、足の早い日本空軍の爆撃機は、私の知らぬうちに頭上へ現れるだろう。 私は泣き面に蜂の体たらくであった。 「入れてくださいよ。入壕証は、その辺で落として来....
科学論」より 著者:戸坂潤
ではあるが(そうしないと生存競争や自然淘汰で社会現象を説明されたりしては無産者は泣き面に蜂だ)、併し両者に於ける根本的な同一(対立を貫く同一)が今必要だ。弁証法....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ンド》西島記』に、ロナ島へどこからとも知れず鼠群れ来って島中の穀を食い尽した上、泣き面に蜂とか、水夫が上陸してただ一疋あった牛を掠め去ったから、全く食物なくなっ....
放浪」より 著者:織田作之助
実際都亭は詐欺漢のためにたとえ一時でも店の信用を汚されたとはいわば泥棒に追い銭、泣き面に蜂、むろん再びこの様な不祥事をくりかえさぬ様刑罰を以てすべきは当然ながら....