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「泣訴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

泣訴の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
東京八景」より 著者:太宰治
に住んでいた。来年は、必ず卒業します。どうか、もう一年、おゆるし下さい、と長兄に泣訴しては裏切る。そのとしも、そうであった。その翌るとしも、そうであった。死ぬる....
十五年間」より 著者:太宰治
に住んでいた。来年は、必ず卒業します。どうか、もう一年、おゆるし下さい、と長兄に泣訴しては裏切る。そのとしも、そうであった。その翌るとしも、そうであった。死ぬる....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
しまった。そこで、安然法師は歎息し、程近き「投げ足の弁天」へ参籠《さんろう》して泣訴することには、 「愚僧は貧困骨に徹して、もはや餓死になんなんとしている、わし....
裏切り」より 著者:坂口安吾
セラダが本日こそはと意気高らかに乗りこんできて、寝みだれ姿も物かは、いきなり哀願泣訴の意気ごみを見せたものですから、小夜子サンはアラーッ、キャーッと部屋へ逃げこ....
光は影を」より 著者:岸田国士
の波は 巧まざる迎合の磯に打ち寄せ みよ、強いられし笑いの後に来るもの 得々たる泣訴哀願 時に身振多き団欒の図はあれど そは人形芝居、仮面劇 男女老若登場の道化....
三国志」より 著者:吉川英治
情熱に、眦に涙をたたえて諫言した。 遂には、玉座に迫って、帝の御衣にすがって、泣訴した。帝は、当惑そうに、 「では、張郎中、朕に、どうせいというのか」と、問わ....
三国志」より 著者:吉川英治
もてあそばれ、宛城に張繍と戦うて敗走し、また赤壁に周瑜を恐れ、華容に関羽に遭って泣訴して命を助かり、なおなお、近くは渭水潼関の合戦に、髯を切り、戦袍を捨てて辛く....
三国志」より 著者:吉川英治
魯へ、急使を派遣した。背に腹はかえられぬと、ついに、危険なる思想的侵略主義の国へ泣訴して、その援助を乞うという苦しまぎれの下策に出たのであった。 忽然と、蒙古....