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「泥縄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

泥縄の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いくらもない宿のことですから、附近の農家でも、小屋でも、臨時に借受けの客が溢れ、泥縄のような増築が間に合い、そうして飛騨の平湯が、ここのところ山間の一大楽土にな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
なっているようです」 「ははあ、何と書いてあるんです。残念だなあ、こればっかりは泥縄では役に立たない、附焼刃では歯が立たない……」 白雲が、一方《ひとかた》な....
フシギな女」より 著者:坂口安吾
以上に長時間を費して、からだの血を洗い衣服も多少は洗ったりしたであろう。この太い泥縄のような神経は恐ろしいね。たぶん夜が明け放れて人に怪しまれなくなるまで、殺し....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
太平記はあしたからそれを書くところへせまっている。だのに、今日会下山に来るなどは泥縄式でないこともないが、それでもなお私には百|巻の書を読むに勝るものがあった。....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
て同年夏、会津の川上温泉に立て籠もり日本文の参考資料に熱心に目を通した。もちろん泥縄式の甚だしいものであったが、講義の中心をなす最終戦争を結論とする戦争史観は脳....