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泥船
「泥船〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
泥船の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「西湖の屍人」より 著者:海野十三
代り、すばらしい拾いものをした」 「む、なにを拾ったネ」 「カフェ・ドラゴンと、
泥船が沢山|舫っているお濠との間に、脊の高い日本風の家がある。ところがこの家の二....
「花物語」より 著者:寺田寅彦
かった花がこずえを一面におおうていた。散った花は風にふかれて、みぎわに朽ち沈んだ
泥船に美しく散らばっていた。この木の幹はところどころ虫の食い入った穴があって、穴....
「浚渫船」より 著者:葉山嘉樹
渫船のデッキから、八つの目が私に向いた。 「何丸だ?」 「万寿丸よ!」 「あんな
泥船ならペイドオフの方が、よっ程サッパリしてらあ。いい事をしたよ」 彼等は、朝....
「白い壁」より 著者:本庄陸男
って――」川上はそこでうすい唇をつきだし早口になっていた。「まちがわねえでくれ、
泥船じゃねえんだからな、ちゃんとした荷船でよ、あげ羽丸てえんだ。でも、何だってそ....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
船頭は、かかる夜のひっそりした水に声を立てて艪をぎいーぎい。 砂利船、材木船、
泥船などをひしひしと纜ってある蛤町の河岸を過ぎて、左手に黒い板囲い、※と大きく胡....