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注意力
「注意力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
注意力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
ない祈りの声が涙にしめって確かに……確かに聞こえて来る。葉子は眉《まゆ》を寄せて
注意力を集注しながら、木村がほんとうにどう葉子を思っているかをはっきり見窮めよう....
「振動魔」より 著者:海野十三
です。しかも、柿丘氏には、すこしもそんな話をせずに、夫人を堕胎させることばかりに
注意力を向け、おのれの空洞が激しい振動をおこして、結締織を破壊させ、自分の生命を....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
たこの室の全員は、刻々にせまる太平洋上の空中戦の結果はどうなるか、という問題に、
注意力の全体を吸収せられていたからだった。 軈て、中佐は何事かを決心したものら....
「海底大陸」より 著者:海野十三
安心を感じると、かれらはラジオや新聞の上でかねて好奇心をわかせていたものの方へ、
注意力をうつしはじめた。 「おお、海底大陸のロロー殿下を見せてもらいたい」 「そ....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
もよく見た。どうやら、こっちは、ほんものの目玉らしい。 そのときだった。頭目の
注意力が、急に戸倉の目玉から放れた。彼は、自分の顔へ、下の方から光があたっている....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
に見惚《みと》れていることが出来なかった。というのは、残るもう一人の人物が、彼の
注意力の殆んど全部を吸取ってしまったからである。そのことは、田鍋課長にとっても亦....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
」とさわいでいるのだ。 しかるにスコール艇長は、平気のへいざでテッド博士の話に
注意力のはんぶんをさき、のこりの
注意力を機関室の壁や床や天井のほうへそそいでいる....
「海底都市」より 著者:海野十三
今の赤ん坊のことだがね。とにかく昔の人間は実に哀れなものだった。眼前の実在のみに
注意力や情熱を集中して、遙かなる未来世界について夢を持つことをしらず、従ってその....
「奇賊悲願」より 著者:海野十三
貫一の予期したとおりであったので、彼はほっとした。かの刑事が立去る後姿を、貫一は
注意力を傾けて見ていたが、それは満足すべきものであった。なぜなれば、もし彼の刑事....
「金属人間」より 著者:海野十三
ただに日本国内だけの出来事に注意するだけでなく、広く全世界、いや宇宙いっぱいにも
注意力を向けていなくてはならない。 大魔力《だいまりょく》を持った人造生命《じ....
「時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
を始める虞れがある。秘書はここで博士の機嫌を損じては大変だと思い、なんとか博士の
注意力を他へ外らせたいものと考え、 「ええ博士、さっきお電話を拝聴していますと、....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
っていることにして、しきりに暗視テレビジョンのちょうしをかえながら艇外へするどい
注意力をあつめている。 ああ、宇宙の墓場。 そこは重力平衡圏というのが、ほん....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
であったけれど、あまりたびたびテレビジョンに顔を出しては、望月大尉や、山岸中尉の
注意力をそぐおそれがあると思って、必要なとき以外はなるべく顔を出さないようにして....
「火星兵団」より 著者:海野十三
した。
穴の中からもれて来る話声は、たいへんかすかであった。新田先生は、全身の
注意力を耳にあつめて、それを聞きとろうとつとめた。
だが何を話しているのか、先....
「橋」より 著者:池谷信三郎
けて行きましょう。 それから若い医学士は、被告の意識、学力、記憶力、聯想観念、
注意力、判断力、感情興奮性等に関して、いろいろ細かい精神鑑定を行った。 女を一....