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注文取り
「注文取り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
注文取りの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
て行った。幸い京都|麩屋町の伊勢久は年来懇意にする染め物屋であり、あそこの養子も
注文取りに美濃路を上って来るころであるから、それまでにあつらえる品をそろえて置き....
「新世帯」より 著者:徳田秋声
の淋しい顔に、不安らしい笑みを浮べた。 けれども新吉は、その必要は感じていた。
注文取りに歩いている時でも、洗湯へ行っている間でも、小僧ばかりでは片時も安心が出....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
格を尊重する所から発しております。今日の御用聞きの実状を見ますと、本当の意味での
注文取りはほとんどなく、まるでお得意の台所への御機嫌奉仕です。主婦や女中に対して....
「烏恵寿毛」より 著者:佐藤垢石
屋に酒類がなければ、しょうばいにならぬと主張する。そこへ、近所の酒問屋から番頭が
注文取りにきた。菰冠りの、にせ正宗四斗樽一本を、金四十円で入れましょうというのだ....