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注釈
「注釈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
注釈の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒猫」より 著者:佐々木直次郎
おきたいのだ。私の第一の目的は、一連の単なる家庭の出来事を、はっきりと、簡潔に、
注釈ぬきで、世の人々に示すことである。それらの出来事は、その結果として、私を恐れ....
「モルグ街の殺人事件」より 著者:佐々木直次郎
実にもっと大きな相違があるのである。
これから語す物語は、いままで語った命題の
注釈のように、読者諸君には見えるであろう。
一八――年の春から夏にかけてパリに....
「アッシャー家の崩壊」より 著者:佐々木直次郎
恐ろしい影響となってあらわれているのだ、と彼はつけ加えた。このような意見はべつに
注釈を必要としない。だから私はそれについてはなにも書かないことにする。 私たち....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
特に純理論的の諸問題に対してそうであった。彼らの仕事は主にギリシアの諸書の研究と
注釈に限られていた。帝政時代の間に国民は急速に頽廃の道をたどったためにたださえ薄....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
ることを述べている――これは禅定に入るに必要欠くべからざる要件である。道徳経の良
注釈の或るものは禅学者によって書かれたものである。 禅道は道教と同じく相対を崇....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
序 万葉集は我国の大切な歌集で、誰でも読んで好いものとおもうが、何せよ歌の数が四千五百有余もあり、一々
注釈書に当ってそれを読破しようというのは並大抵のことではない。そこで選集を作って....
「飛騨の顔」より 著者:坂口安吾
名前を変え生国を偽っていても一目で知れる筈である」 という注目すべき人相書様の
注釈がついているのです。 これによって考えると、ヒダ王朝の王様の系統と、タクミ....
「役人学三則」より 著者:末弘厳太郎
し上げたいことは軽重いろいろあるのですが、便宜上次の三ヵ条にまとめた上、その後に
注釈めいたことを書きます。いかにも大学の法律先生らしいな、と笑ってはいけません。....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
を見てではなく、あの魔物を見たからなのだ」というのが、主だった魚銛発射手の一人の
注釈であった。そうして、その他の者も皆それに同意を示したので、こんな他愛もない迷....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
表した。 言に言でていわばゆゆしみ山川のたぎつ心をせかえたりけり 「ふーむ。君の
注釈を少し加えて見給え」 仁田さんは微笑みながら言った。 「苦しい程緊張してる....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
る方は手を挙げて」とおっしゃると、幾人もいない生徒のあちこちから手があがります。
注釈本でも見たら一目で解るものをと思いますのに。 同級に土佐出身の身分の良い家....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
の作者が玉をつらねた名文をもって委しく書き伝えているのであるから、今更あらためて
注釈を加える必要もあるまい。しかしその相手が人妻である以上、たとい将軍家の執事の....
「審判」より 著者:カフカフランツ
そのころには男を追い払うというだけが彼の義務であったらしく、事実この書物の多くの
注釈者も、門番が厳密さというものを愛するように見え、厳格に自分の役目を守っている....
「学究生活五十年」より 著者:津田左右吉
や『書紀』までたどりつくことになったのである。後世の学者の書いたいろいろの古典の
注釈を、古典を読むために読まず、時代々々の学者の考を知るために読んだことになって....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
ン・カリシャー博士編『ベートーヴェン書簡全集』(一九〇六年―一九〇八年、全五巻。
注釈付・考証版) 〔Dr. Fritz Prelinger.――Beethove....