泰西[語句情報] »
泰西
「泰西〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
泰西の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
か、黄色な花、白い花、雪などに対する、親雀の申しふくめが消えるのであろうと思う。
泰西の諸国にて、その公園に群る雀は、パンに馴れて、人の掌にも帽子にも遊ぶと聞く。....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
文学者の地位/ピラミッドの計量/支那人の宇宙観/道教/列子の見方/孔子の教え ※
泰西の科学は特権僧侶階級の私有物/ギリシアの自然哲学者たち/タレース、アナキシメ....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
に浮々とした胡蝶のようになり、そこに据えられてある一脚の腰かけの上に腰を下して、
泰西渡来の鮮やかな花の色と仄かに漂っている香りとに酔っていたが、わが魂はそぞろに....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
、国権論派は政権の分裂して人心散乱の弊を見、法制の粗濫にして官吏放恣の害を察し、
泰西流の政理をもってこれを匡済することを目的としたるがごとし。およそ政論派の起こ....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
は、根絶やしになっている筈だ」――そこで彼は癩に関する、色々の文献を調べて見た。
泰西では古く聖書にあった。「癩病は浄められん」こう基督は云っている。東洋にも古く....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
日は。」 乳のふくらみを卓子に近く寄せて朗かに莞爾した。その装は四辺を払って、
泰西の物語に聞く、少年の騎士の爽に鎧ったようだ。高靴の踵の尖りを見ると、そのまま....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
、鶩が、がいがいと鳴立てた、が、それはこの川に多い鶺鴒が、仮装したものではない。
泰西の夜会の例に見ても、由来仮装は夜のものであるらしい。委員と名のる、もの識が、....
「銀座は昔からハイカラな所」より 著者:淡島寒月
きました。 こんな風に今の銀座|界隈その時分の「煉瓦」辺が、他の場所よりも早く
泰西文明に接したというわけは、西洋の文明が先ず横浜へ入って来る、するとそれは新橋....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
あなたの仮装はここに用意してございます。あなたは沐浴のヴィーナスに仮装あそばせ。
泰西名画の画中人物です。満太郎さまが御帰朝の折テラコッタの壺をお持ち帰りでしたか....
「短命長命」より 著者:黒島伝治
のではない。その詩や、ハイネ、ゲーテの訳詩に感心したのでもない。が、その編纂した
泰西名詩訳集は私の若い頃何べんも繰りかえしてよんだ書物であった。 春月と同年の....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
る。この幸福な引証すら、不幸な一面を以て触れて来るということは、自余の数千百篇の
泰西詩が、われわれにこういう風にしか受け取られていないのだということを示す、最も....
「私の洋画経歴」より 著者:小野佐世男
ーターという名探偵が現われてこれを救うという大スリルに心を踊らしたのが、そもそも
泰西活動大写真を見た最初であった。 それから小学校の二、三年の頃であったであり....
「ハイカラ考」より 著者:木村荘八
いふ語を紙上に掲げ、金子堅太郎のごとき、洋行帰りの人々を冷評すること度々なりし。
泰西流行の襟の特に高きを用ゐて済まし顔なる様、何となく新帰朝をほのめかすに似て、....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
口登舟遇日本井上甫水兄亦自欧洲東帰者倚篷筆談※不倦頗慰客懐甫水兄於書無敢不読既通
泰西文字又通朱陸之学洵東方之博雅也将別矣率成一律以贈其帰時五月十八日舟過安南海書....
「西航日録」より 著者:井上円了
国の形勢累卵もただならざるは、その罪天にあらずして人にあり。しかして、シナ国民が
泰西の文物を収容して面目を一新するは、いずれの日にありや知るべからず。大廈のまさ....