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洋上
「洋上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
洋上の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一つの世界」より 著者:伊丹万作
に至らしめたのだろう。敵が頭の上に来たら日本の場合防空はあり得ない、防空とは敵を
洋上に迎え撃つこと以外にはないとぼくは以前から信じていたがまちがっていなかった。....
「空中墳墓」より 著者:海野十三
、というのでしたね。海中に墜落しているのじゃないかと紫外線写真器でありとあらゆる
洋上で撮影をやってみたのだが、矢張り駄目だったというのでしたね」 「おお、先生は....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
日目。場所は、退却を余儀なくされている青軍の最前線にあたる土佐湾の南方五十|浬の
洋上だった。 儂は、この青軍の航空母艦『黄鷲』に乗っていて、戦闘機を一台受持っ....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
。というのは、なにか見えるだろうと喜び勇んで甲板に出てみても、いつも周囲は真暗な
洋上で、灯台の灯も見えなかった。或る晩は、銀砂を撒いたように星が出ていたし、また....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
数を減じた。しかしまだまだである。 三月十日 ◯昨夜十時半警戒警報が出て、東南
洋上より敵機三目標近づくとあり。この敵、房総に入らんとして入らず、旋廻などをして....
「海底大陸」より 著者:海野十三
ろみられた。勇敢なる英国海軍の偵察第十二戦隊は、大きな危険をおかして、荒浪激する
洋上をすれすれに飛んだり、あるいはまた、雲一つない三千メートルの高空にのぼったり....
「怪塔王」より 著者:海野十三
ろを航海中でありましたので、それに例の怪電波の方角を測ってもらいました。あいにく
洋上は雨風はげしく、相当波だっていますそうで、太刀風の無線班も大分苦心をして時間....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
怪しい空缶 どういうものか、ちかごろしきりと太平
洋上がさわがしい。あとからあとへと、いくつもの遭難事件が起るのであった。 この....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
してくる米国の航空母艦に対抗するものであることは明かだ。それから本土を離れた太平
洋上にも、海軍の航空隊が頑張っている。東京湾の南へ二百キロ、伊豆七島の八丈島には....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
だりを聞き惚れていた。すると第一場第二場は終って、次に第三場を迎えた。それは太平
洋上に於ける両国艦隊の決戦の場面であった。 「太平
洋上、決戦ハ迫ル――」と帆村は....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
、『八日夜、試運転ヲスル』となる。飛行島はいよいよ仮面をはいで、大航空母艦として
洋上を航進するのだ。われわれは、どんな困難をしのんでも、その試運転を監視せねばな....
「空襲警報」より 著者:海野十三
れからの戦争は、軍隊も人民も、ともに戦闘員だ。そして戦場は、遠く離れた大陸や太平
洋上だけにあるのではなく、君たちが住んでいる町も村も同じように戦場なんだ。だから....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
あり、真理はなお空気のごときか、色なきがごとくにして色あり。 政教子、一日太平
洋上の風波の穏やかならざるを見て曰く、海上の風波はあたかも社会の変動のごとし。人....
「西航日録」より 著者:井上円了
いう。 印度洋中気似秋、清風涼月掛檣頭、夜来始認烟如帯、即是亜羅比亜州。 (印度
洋上の気候は秋に似て、清らかな風がふき、涼しげな月が帆柱の先にかかる。夜になって....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
いが、客船の予約によって欧州に向かう。残月の喜望峰上のあかつき、風冷ややかな大西
洋上の秋、旭光は虹を作って雨の来たるを知り、星影が水にうつって波の静かなるを見る....