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洋人
「洋人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
洋人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
ょう》、顕微鏡《けんびきょう》、塵除《ちりよ》け目金《めがね》などの並んだ中に西
洋人の人形《にんぎょう》の首が一つ、目金をかけて頬笑《ほほえ》んでいる。その窓の....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
》、帝京《ていきょう》――
編輯者 いや、もう本の名は沢山です。
小説家 まだ西
洋人が書いた本は、一冊も云わなかったと思いますが、――
編輯者 西
洋人の書いた支....
「路上」より 著者:芥川竜之介
大勢つめかけて、電燈の光も曇るほど盛に煙草の煙を立ち昇らせていた。中には大学の西
洋人の教師も、一人二人は来ているらしかった。俊助は、大きな護謨《ごむ》の樹の鉢植....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
あった。
客は斑白《はんぱく》の老紳士で、血色のいい両頬には、聊《いささ》か西
洋人じみた疎《まばら》な髯を貯えている。これはつんと尖った鼻の先へ、鉄縁《てつぶ....
「仙人」より 著者:芥川竜之介
、原因になっているのかも知れない。
しかし、そうは云うものの、李も、すべての東
洋人のように、運命の前には、比較的屈従を意としていない。風雪《ふうせつ》の一日を....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
ら、もう一度少将に笑顔《えがお》を見せた。……
「それは罪のない話ですね。だが西
洋人には聞かされないな。」
青年も笑わずにはいられなかった。
「まあそんな調子....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
たくし」小説と呼ばれているらしい。これは勿論|独逸人《ドイツじん》の――或は全西
洋人の用法を無視した新例である。しかし全能なる「通用」はこの新例に生命を与えた。....
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
ろによれば、そう云った時の彼の声は天使よりも優しいくらいだった。
西
洋人
この学校へは西
洋人が二人、会話や英作文を教えに来ていた。一人はタウンゼ....
「或る女」より 著者:有島武郎
かけられて、日本人とは思えぬまでなめらかなのに、油できれいに分けた濃い黒髪は、西
洋人の金髪にはまた見られぬような趣のある対照をその白皙《はくせき》の皮膚に与えて....
「或る女」より 著者:有島武郎
った。海ぞいに立て連ねた石杭《いしぐい》をつなぐ頑丈《がんじょう》な鉄鎖には、西
洋人の子供たちが犢《こうし》ほどな洋犬やあまに付き添われて事もなげに遊び戯れてい....
「一房の葡萄」より 著者:有島武郎
学校は横浜《よこはま》の山《やま》の手《て》という所にありましたが、そこいらは西
洋人ばかり住んでいる町で、僕の学校も教師は西
洋人ばかりでした。そしてその学校の行....
「火事とポチ」より 著者:有島武郎
ばんすきな友だちなんだ。居留地《きょりゅうち》に住んでいるおとうさんの友だちの西
洋人がくれた犬で、耳の長い、尾《お》のふさふさした大きな犬。長い舌《した》を出し....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
の境内にいろいろの見世物を見たものである。風船乗り、大蛇、鬼の首、なんとか言う西
洋人が非常に高い桿の上からとんぼを切って落ちて見せるもの、――数え立てていれば際....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
プトレマイオス/ローマ人/ルクレチウス/アラビア人の科学上の位置/科学に対する東
洋人の冷淡/アルハーゼンの言明 ※ ラバヌス・マウルス/ロージャー・ベーコン/ニ....
「亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
全く躍進的で、総てが全く隔世の転換をしている。この向島も全く昔の俤は失われて、西
洋人が讃美し憧憬する広重の錦絵に見る、隅田の美しい流れも、現実には煤煙に汚れたり....