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「洋剣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

洋剣の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
差支《さしつか》えがあるから四時頃までならと云う条件であったが、山の出鼻へ立って洋剣《サーベル》を鞭《むち》の代りにして、あちらこちらと方角を教える段になると、....
」より 著者:夏目漱石
日《あした》の日の丸が映った。外を乗り回す人の絹帽子《きぬぼうし》の光が見えた。洋剣《サアベル》の音だの、馬の嘶《いななき》だの、遣羽子《やりはご》の声が聞えた....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
六世紀鎗にいたる、十数種の長短直叉を混じた鎗戟類。また、歩兵用|戦斧をはじめに、洋剣の類も各年代にわたっていて、ことに、ブルガンディ鎌刀やザバーゲン剣が珍奇なも....
道標」より 著者:宮本百合子
く流れおちる線を、快い抵抗でうけとめるように、その年の女の手套《てぶくろ》は、西洋剣術《フェンシング》用の手套のように高く、さき開きになった装飾のふちをもってい....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
直しの古刀を一本持っておった。二尺チョッと位と思われる長さのもので、典獄時代から洋剣に仕込んでおったが良う切れたなあ。腕でも太股でも手ごたえが変らん位で、首を切....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
を解きます。 前にも一度、大掃除の検査に、階子をさして天井へ上った、警官さんの洋剣が、何かの拍子に倒になって、鍔元が緩んでいたか、すっと抜出したために、下に居....