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「洋医〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

洋医の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
日の事で、春見は娘が病気で二三日食が少しもいかないから、種々心配いたし、名人の西洋医、佐藤先生や橋本先生を頼んで見て貰っても何だかさっぱり病症が分らず、食が少し....
惜別」より 著者:太宰治
ったという話を聞いている。自分は支那の杉田玄白になりたい。科学の中でも自分は、西洋医学に最も心をひかれている。なぜ西洋科学の中で、自分がこのように特に医学に注目....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
ますな」 「不思議と云えば不思議だが、そうでないと云えばそうでないとも云える。西洋医学ではこの状態を精神転換と云っている。すなわち過去をすっかり忘れ、気絶から醒....
科学の常識のため」より 著者:宮本百合子
世紀の人々の偉業であるということは、日本の徳川末期に、シーボルトその他によって西洋医学が導き入れられ、菊池寛の小説「蘭学事始」のような情景をも経て今日の医療に至....
「吶喊」原序」より 著者:井上紅梅
た病人と彼の家族に対し、盛んなる同情を喚び起し、また飜訳書に依って日本の維新が西洋医学に端を発したことさえも知った。 この何ほどかの幼稚な知識に因って、わたし....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
きたいと存じますが」 風巻先生はヨーロッパで研究をつんで近代医術を身につけた西洋医学の大家であった。 新十郎は柩の蓋に手をかけたが、 「ヤ。これはどうしたこ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
先祖代々多久家の侍医の家柄であるから、主家と一しょに移住したのであるが、新式の西洋医学が起り、大博士や大家の多い東京に、今もって田舎の漢方医に脈をみてもらわねば....
南国太平記」より 著者:直木三十五
す」 久光は、お由羅の行っているという、呪殺の効験を信じなかったが、三人の、和洋医術に秀でた医者が、判らないというのを聞くと、ふっと (牧の呪い) と、感じ....
田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
あったが、庄内米、酒田港と、物資の豊かな、鶴岡の市はずれではあり、明治廿年代で西洋医学をとり入れた医院だったから、文化の低い土地では、比較的新智識の家族で、名望....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
ねざわちょう》の日進堂《にっしんどう》。 長崎屋の下座《しもざ》にいるのが、西洋医学機械を輸入する佐倉屋仁平《さくらやにへい》。 もとは、佐倉の佐藤塾で洋方....
斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
この絢尭斎というは文雅風流を以て聞えた著名の殿様であったが、頗る頑固な旧弊人で、洋医の薬が大嫌いで毎日持薬に漢方薬を用いていた。この煎薬を調進するのが緑雨のお父....
食道楽」より 著者:村井弦斎
る癖《くせ》あり「イヤ、食合せの禁忌《きんき》という事は必ずあるべき事だ。今の西洋医者はとかくその事を軽蔑《けいべつ》する者が多いけれどもそれはまだ医学が充分に....
福沢諭吉」より 著者:高山毅
にねとまりして、勉強することになりました。ここには、日本じゅうのあちこちから、西洋医学の勉強をこころざす青年や、諭吉のように、医学ではなく、ただ蘭学をまなびたい....
食道楽」より 著者:村井弦斎
肉には同じような刺撃性を持っていて人の血液に変化を起させるのだと申します。或る西洋医者は食物問題に注意しないで外科の病人が殆《ほとん》ど疵口の癒《なお》った時猪....
新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
を離れて行かねばならない。姑息なる国粋論者はよく、近来の漢法薬の復興をもって、東洋医学の権威を主張しようとするが、その漢薬が本統に何病かに利くということや、それ....