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「洋式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

洋式の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
壁に、棚を釣って、香水、香油、白粉の類、花瓶まじりに、ブラッシ、櫛などを並べて、洋式の化粧の間と見えるが、要するに、開き戸の押入を抜いて、造作を直して、壁を塗替....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
に屈従することは、建築に個性の表われるのを妨げるものである。現在日本に見るような洋式建築の無分別な模倣を見てはただ涙を注ぐほかはない。われわれは不思議に思う、最....
聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
やがて、警察医の報告が始まった。 「死後約二時間半と云うところでしょうな。兇器は洋式短剣ですよ。創道は環状軟骨の左二|糎程の所から最初刃を縦にして抉りながら斜上....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
行った。そこはつい最近までイギリスのラッセルも泊っていた、支那人の経営している西洋式の一流のホテルだということだった。 (四字削除)の室と言っても、ごくお粗末な....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
る天使の存在を説かない教は、殆ど半身不随症に罹って居る。無論ここにいう天使は、西洋式の表現法を用いたまでで、日本式でいえば八百万の神々である。くれぐれも読者が名....
S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
かわからぬまゝに、まあまあ、こんなことだろうとお茶を濁すことになるのです。 西洋式建築は冬寒くて夏暑いと言い、西洋寝台は長く寝ていると背骨が痛くなると言い、イ....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
歩かせるような、また、この欧州のどこへ行ったとて、到底聞く事の出来ないような、東洋式のその調和! 単調で物憂い太鼓の音。人間の霊魂を地の底から引き出して来るよう....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
軍船の模型、洋刀の模型、背嚢の模型、馬具の模型、測量器、靴や軍帽や喇叭や軍鼓や、洋式軍服や携帯テントや望遠鏡というようなものが、整然として置かれてあり、その大棚....
書籍の風俗」より 著者:恩地孝四郎
っては極めて少数がそれであるのみである。そして本の綴装といえば、殆ど大部分の人は洋式装しか頭に浮べないであろう程、洋装が常態となった。丁度男子は、街頭に於ては殆....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ベットでは兵士に弓を引くことを必要なる業として授けて居る。鉄砲もこの頃は幾分か西洋式の調練をやって居るけれども、見るに足る程の事もない。これはシナ兵士が教えまた....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
また東洋に同じ。露店には大傘を立てかけ、その下に果物、食品等を販売するも、また東洋式なり。要するに、その市街、その風俗および商店は、西洋風にインドおよびシナ風を....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
ど、樺太は寒いな。」と。 オートミルとフライエッグスと一、二杯の珈琲。どうにも洋式の朝飯は日本人にはしっくりゆかないものらしい。そこで、その朝は船室に籠りきり....
春泥」より 著者:久保田万太郎
くじりなすった。――帝国劇場というものが出来て、茶屋も出方もつかわないあたまで西洋式の切符制度ということをやってみせたのが明治四十四年。……時間もこのときはじめ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
脱し切っていない。例えば兵営生活の一面に於ても、それが顕著に現われている。服装が洋式になったのは、よいとしても、兵営がなお純洋式となっているのは果して適当であろ....
早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
どの著しい変化は見られない。路面がアスファルトになったり、表構えだけの薄っぺらな洋式建物が多くなったり、カッフェーやメリンス屋が多くなったりした位のもので、昔と....