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洋語
「洋語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
洋語の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
外「私は日本の語にうといから通弁から聞いて呉れ」
と云う。私《わたくし》も
洋語は知りませんから通弁さんに聞くと、通弁さんの云うに、
通「お前の宅《うち》....
「火山の名について」より 著者:寺田寅彦
ヨーロッパやアメリカなどの火山が出て来るのを見て笑う人もあろうと思うが、しかし南
洋語と欧州語との間の親族関係がかなり明らかにされている今日、日本だけが特別な箱入....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
も大よそ心得ている」 「まあ落着いておしまいまでお聞きあそばせ、その絹糸のことを
洋語で申しまするてえと、すなわちシルクてなことになるんでございます」 「なるほど....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
出来ることを羨ましがっているのは、今日に始まったことではない。ペロというのは、西
洋語ということで、白雲の専用慣用語なのですが、駒井は、 「実際、空想だけではつま....
「外来語所感」より 著者:九鬼周造
という理窟は立たない。まして東洋と西洋ということには文化的に大きい相違がある。東
洋語としての日本語の統体が欧米語によって煩わされること今日のごとく甚しい場合に、....
「呉秀三先生」より 著者:斎藤茂吉
を聴いたのであった。また先生の助手として森田正馬さんなどが、その席にいて、私は西
洋語の綴方を訊ねたりした。私はもう医科大学の二年生になろうとしており、父上が独逸....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
ぐに言った。洪君! われわれは著手しよう。しかし彼は結局 No と言った。これは
洋語だからお前達には分らない。そうでなければもっと早く成功したんだぞ。とにかく、....
「決闘」より 著者:神西清
記なんかも一通り眼を通す必要があるね。ああいう連中の中には、立派な人種誌学者や東
洋語の大家がいるからね。で、彼らの遣り口に親しむと、ずっと仕事がやりよくなる。そ....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
違いをしそうな言葉である。これと同じ意味に於て、特殊な外国語を使ったり、仏語や東
洋語を用いたりして、詩語の範囲は拡げられた。象徴派以前からも此風は盛んであったが....
「妖怪学」より 著者:井上円了
人は、その法を呼んでテーブル・ターニングといいてこれを伝えたるも、その土地の者、
洋語に慣れざるをもって、その名称の代わりにコックリの語を用いたるならんと思わるる....
「ハイカラ考」より 著者:木村荘八
こと、勿論。)今日ではハイ・ネック high neck というより伊達な、そして
洋語そのものとしても意味の幅の広い通語は、人が(主として若い女性)使っても、ハイ....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
メリカ人はこの法を呼んでテーブル・ターニングとかいいて伝えたるも、その土地の者、
洋語に慣れざるをもって、コックリの語を代用するに至りしなりと思わるるなり。ゆえに....
「十日の菊」より 著者:永井荷風
語について、例えば発展、共鳴、節約、裏切る、宣伝というが如き、その出所の多くは西
洋語の翻訳に基くものにして、吾人《ごじん》の耳に甚《はなはだ》快《こころよか》ら....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
見て怪しまざるはなんぞや。 西洋にありて日本人と対話するときは、往々日本語と西
洋語を混同して意味を聞き誤ることあり。例えば、英国にありて人と談話するの際、なに....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
おしく飛ぶのはただ信天翁だけである。) 信天翁は海鳥にして、俗称阿房鳥という。
洋語にてアルバトロスと呼ぶ。赤道をこえて以来、毎日この鳥の風浪の間に雄飛するを見....